ホシアザミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/26 03:58 UTC 版)
ホシアザミ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]()
ホシアザミの花
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Hippobroma longiflora (L.) G.Don | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ホシアザミ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Star of Bethlehem, madamfate |


(Wikimedia Commons)
ホシアザミ(星薊、学名:Hippobroma longiflora)はキキョウ科ホシアザミ属の多年生草本。熱帯アメリカ原産[1][2]の帰化植物。1属1種[3][4]。
別名イソトマともされ[5][1][2]、花の形は似るが、イソトマIsotomaは同じキキョウ科の別属。
特徴
高さ30–60 cm、茎は2–4本が株立ち状となる。葉は互生し、葉柄はない。葉身は長さ15–20 cm、幅3–4 cmの線状倒披針形で、先は鋭形、基部は楔形、葉縁はアザミに似た粗い鋸歯縁で鋸歯先端は針状。葉の両面は無毛とも、中肋や葉脈の上に剛毛があるともされる。花は葉腋に単生し、萼は5裂し萼裂片は線形で長さ1.5 cm、花筒は長さ8 cmと長く有毛で、先端は深く5裂し直径5 cmほどの星型に咲き、各裂片は長さ2–2.5 cm、幅7 mmほどで白色。通年開花する。雄しべは5本で、このうち2本は短い。果実は倒卵形で長さ約2 cm、幅1.5 cmほど、1 cmほどの柄があり、下垂してつく。種子は褐色で径1 mmほど[5][1][3][2]。ロベリンなどのアルカロイドを含む。
分布と生育環境
POWOではジャマイカ原産で、中南米、ポリネシア、中国南部~東南アジア、インド、マダガスカルなどへ帰化とされる[6]。日本では沖縄県内に帰化し[1]、木陰や林縁、道端でみられる[2]。
利用
観賞用として植栽されることもある[2]。傷をつけると有毒の白い乳液を出すため、皮膚や目などにつかないよう注意を要する[5][1][3][2]。
脚注
参考文献
- 池原直樹「ホシアザミ(イソトマ)Isotoma longiflora」『沖縄植物野外活用図鑑』 9巻《あかね科~らん科》、新星図書出版、1989年。
- 植村修二ほか編著「ホシアザミ」『増補改訂 日本帰化植物写真図鑑 第2巻 -Plant invader 500種-』全国農村教育協会、2015年。ISBN 9784881371855。
- 沖田原耕作「ホシアザミ」『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。 ISBN 9784909366832。
- 林将之; 名嘉初美「ホシアザミ」『沖縄の身近な植物図鑑』(第2版)ボーダーインク、2023年。 ISBN 9784899824350。
外部リンク
- ホシアザミ 山科植物資料館
- ほしあざみ (星薊) 跡見群芳譜 外来植物譜
- ホシアザミ GKZ植物事典
- 旬の植物~「ホシアザミ」 太陽の花ブログ 沖縄県花卉園芸農業協同組合
- ホシアザミ(星薊) 野の花賛花
- ホシアザミ(星薊) こまつなの部屋
- ホシアザミのページへのリンク