ペルセポリス炎上
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 09:44 UTC 版)
「タイス (古代ギリシアの遊女)」の記事における「ペルセポリス炎上」の解説
タイスはアテネ出身の遊女で、アレクサンドロス3世の遠征に付き従っていた。紀元前330年にアケメネス朝の王家の住居であったペルセポリスの宮殿をアレクサンドロスが破壊した際、タイスが王に宮殿を燃やすよう進言したという。古代の著述家で詳しくこのペルセポリス破壊に触れている5名のうち、シケリアのディオドロス、プルタルコス、クルティウス・ルフス、アテナイオスが、破壊はタイスの提案で行われたと記している。最も古い記録であるディオドロス『歴史叢書』第17巻第72章によると、タイスは酒宴の最中に「もしもアレクサンドロス様が私たちと一緒に行列を組んで宮殿に火を放ち、女たちの手でペルシア人の栄華を一瞬のうちに消してしまったら、王様がアジアで成し遂げた偉業の中で最高のものになるでしょう」と述べた。ディオドロスによると、これはクセルクセス1世がペルシア戦争でアクロポリスにあるアテーナーの神殿(現在のパルテノン神殿の場所にあった)を燃やしたことへの報復だという。 この時はタイスはアレクサンドロス3世の恋人であったと考えるむきもあり、T・D・オグデンはプトレマイオスは後でタイスを自分の恋人にしたと示唆しているが、一方でタイスは常にプトレマイオスにつき従う恋人だったと信じる者もいる。
※この「ペルセポリス炎上」の解説は、「タイス (古代ギリシアの遊女)」の解説の一部です。
「ペルセポリス炎上」を含む「タイス (古代ギリシアの遊女)」の記事については、「タイス (古代ギリシアの遊女)」の概要を参照ください。
- ペルセポリス炎上のページへのリンク