ペプチド模倣型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/07 00:01 UTC 版)
ペプチド模倣型フォルダマーは、らせん構造を示すことが多いので、前述のフォルダマーの定義に当てはまらないことが多い。 ただ、らせん構造を示すフォルダマーは、その設計と能力のためフォルダマー研究の主要な歴史的画期となっている 。ペプチド模倣型の最大のグループは、β- ペプチド、γ–ペプチド、δ–ペプチド、および可能なモノマーの組み合わせからなっている 。これらのペプチドのアミノ酸は、メチレン炭素の数が1個(β)、2個(γ)または3個(δ)異なるだけだが、その構造変化は極めて大きい。 これらのペプチド配列は、折りたたみを信頼性良く予測できる配列の制御として、非常に良く研究されている。さらに、隣接するペプチド結合のカルボキシル末端とアミノ末端との間に複数のメチレン炭素を有する場合、いろいろなR基側鎖を設計することができる。 一例として、Reiserらにより見出された新規なβ-ペプチドが挙げられる 。彼らは、α-アミノ酸およびcis-β-アミノシクロプロパンカルボン酸(cis-β-ACC)からなるヘテロオリゴペプチドを用いて、そのオリゴマー中の7残基という短い配列にらせん構造を見出し、また5残基に明瞭な立体構造を見出した、それらの構造は環状β-アミノ酸を含有するペプチドに特有の性質である。
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