ベリーアーマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 01:16 UTC 版)
ベリーアーマー(Belly Armor、belly:腹部)は、戦車や装甲車両の車体下面(底面)を防護するために付加される増加装甲である。特に地雷や即席爆発装置からの防護を目的として装備されることが多く、下方からの爆風を側面方向に逃すことができるように、断面はV字形状になっているものが多い。 「V字型車体」も参照 近年、戦争の様相が、従来の正規軍対正規軍のような大規模戦よりも、対ゲリラ戦や民兵・武装集団との戦い、いわゆる低強度紛争の比率が高くなってきており、こういった戦争では、路上に仕掛けられた地雷やIEDによる戦闘車両の被害が従来と比べて格段に大きくなっている。こうした状況に対応する為、戦車や装甲車の車体底面に増加装甲板を付加し、地雷による被害を軽減する考え方のものである。 ベリーアーマーの取り付け方法としては、戦車の前後に設置された牽引用のフックを利用して、装甲板を車体の下に吊り下げるようにして保持する方法などが用いられる。
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