ベビーサインとは? わかりやすく解説

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ベビー‐サイン【baby signs】

読み方:べびーさいん

乳幼児と親がコミュニケーションをとるための手法の一。「おいしい」「ミルク」などの単語ジェスチャー表現し言葉覚える前の乳幼児対話するもの。また、そのために考案されジェスチャー1990年代ごろから米国中心に広まった


ベビーサイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/26 17:11 UTC 版)

ベビーサイン英語: baby signs)とは、まだ言葉を話せない乳幼児との、手話身振り・手振りのジェスチャーを使ってコミュニケーションを行う手法、または、そこで用いられるさまざまなジェスチャーを指す。

概要

児童心理学者のリンダ・アクレドロとスーザン・グッドウィンが、アメリカの国立児童保健・発達研究所の助成を受け、1989年より乳幼児の自己表現行動を研究し、ベビーサインを提唱した。カンガルーなど動物の姿や物の形を模倣して表現する他に、怖い、眠いなどのように動作・運動を示すジェスチャーがある。それらを組み合わせて、文脈のあるメッセージも伝達することが出来る。現在、「ベビーサイン」及び「baby signs」はアメリカの「Baby Signs Inc.」及び 「日本ベビーサイン協会」の登録商標である。

効果としては、まだ話せない幼児の欲求を知ることができることによる育児ストレスの低下、乳幼児の健康と安全に効果的(「痛い」「熱い」などのサイン)、親子の絆が深まる、コミュニケーション能力の向上、話し言葉の習得に好影響、などの点が考えられている。

日本ではアクレドロ、グッドウィン両博士の認可の下、一般社団法人日本ベビーサイン協会が設立され、日本国内におけるベビーサインの普及活動および講師の育成活動をおこなっている。理事長は吉中みちる。

批判

ジェスチャーで簡単に気持ちが伝達できるようになると、肝心な言葉を「覚え」「話す」という発達が遅れるのではないかと指摘されている。

参考文献

  • リンダ・アクレドロ、スーザン・グッドウィン『ベビーサイン まだ話せない赤ちゃんと話す方法』、径書房、2001年
  • 吉中みちる・まさくに『赤ちゃんとお手てで話そう』、実業之日本社、2002年
  • 吉中みちる・まさくに『親子で楽しむベビーサイン, 赤ちゃんとお手てで話そう』、実業之日本社、2009年7月
  • 吉中みちる・まさくに『ベビーサインで楽しく遊ぼう 赤ちゃんとお手てで話そうプレイブック』、実業之日本社、2004年8月
  • リンダ・アクレドロ、スーザン・グッドウィン、吉中みちる・まさくに訳『最新 ベビーサイン』、2010年3月
  • 吉中みちる『赤ちゃんとママのベビーサイン』主婦の友社、2010年3月

関連項目

外部リンク



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