ベネディクト・アンダーソンの定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 09:08 UTC 版)
「ネーション」の記事における「ベネディクト・アンダーソンの定義」の解説
ベネディクト・アンダーソンの有名な定義がある 「nationとはイメージとして想像された政治共同体である――そしてそれは、本来的に限定され、かつ主権的なものとして想像される」 アンダーソンによればnationは一種の人工物であり、一個の「想像された政治的な共同体」である。しかし、このことは、nationが「虚偽の」存在であることを意味しない。採用すべき戦略は、想像の様式、及びこの想像を可能にした制度を用いて、この2つの点でのnationの特殊性を理解することなのである。アンダーソンが挙げている例は「印刷-資本主義 (print-capitalism)」であり、またそれによって出現した、nationを一個の社会学的な共同体へと変えた新しい文学のジャンルであるところの、新聞と小説である。 実際には、しかし、日々顔を付き合わせる原初的な村落より大きいすべての共同体は(そして本当はおそらく、そうした原初的村落ですら)想像されたものである。共同体は、その真偽 (falsity-genuineness) によってではなく、それが想像されるスタイル (the style) によって区別される。
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