ベクトル/行列
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 01:36 UTC 版)
MATLABは "Matrix Laboratory"であるので、様々な次元の配列を作成するための多くの便利な方法を用意している。他のプログラミング言語では一次元の行列(1×N or N×1)を一般的に「配列」として表現し、N×M、N×M×L(N、M、Lは1より大きい)のような多次元行列は「配列の配列」、「配列の配列の配列」として扱うが、MATLABでは区別なく「多次元配列」として表現するため、前者を特に「ベクトル」と呼び分けている(PascalやModula-2のように、多次元配列的表記をサポートする汎用言語もある)。 MATLABには簡単な配列を定義する単純な構文がある。始端:増加値:終端がそれである。例えば、 array = 1:2:9 array = 1 3 5 7 9 はarrayという名の変数を定義し、これは1、3、5、7、9という数値からなる配列である。すなわち、配列は1(始端値)から始まり、それぞれの値は1つ前の値より2(増加値)増加し、9(終端値)以下に到達した時点で終了する。次の例のような代入文により、既に存在する変数arrayの値を変更できる。要素数(配列のサイズ)も変更される。 array = 1:3:9 array = 1 4 7 増加値に1を使用する場合は、構文から(コロン1つとともに)省略することが出来る。 ari = 1:5 ari = 1 2 3 4 5 これは1、2、3、4、5という数値からなる配列である変数ariを定義する。これは、増加値に初期値である1が使用されたためである。
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