プラスチックとの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 06:19 UTC 版)
「木材・プラスチック再生複合材」の記事における「プラスチックとの比較」の解説
プラスチックに対してのメリット・デメリット メリット 熱寸法安定性が高い 剛性が高い 木質感がある 耐熱性能が高い デメリット 耐候性が悪い 吸水寸法変化が大きい(配合による) 柔軟性がない(衝撃に弱い) 曲げ強度および衝撃強さは木粉添加量により異なり、木粉‐PP(ポリプロピレン)複合材においては、下記の図に示すとおり、曲げ強度は木粉量の増加と共に向上するが、木粉量が40%を超えると低下する。一方、衝撃強さは木粉が少量でも加われば急激に低下する。 木粉の含量が少ないWPRCは高い耐水性や生物劣化抵抗性を示し、寸法安定性も高い。しかし、プラスチックによる木粉の包み込みが完全でないと、長期間湿潤状態に置かれると水分が徐々に浸透し腐朽が生じてしまうこともある。また、水分浸透は木粉含量が多いほど高く、腐朽菌(特に褐色腐朽菌)による質量減少は木粉含量が50%を超えると急激に増加する。 耐候性 木材に比べると耐候性は良いが、表面の木質原料が紫外線により短期間で退色してしまい、顔料を入れると粉を吹いたようなチョーキング現象が起きてしまう。近年では、変色にはヒンダートアミン系光安定化剤(HALS)、チョーキングには紫外線吸収剤(UVA)の添加が効果的であることも報告されている。
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