ブラキアロミケス亜属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/03 20:13 UTC 版)
「カワリミズカビ」の記事における「ブラキアロミケス亜属」の解説
ブラキアロミケス亜属に分類されるのは以下の一種である。 A. anomalus ブラキアロミケス亜属は生活環の内に配偶体を持たず、2n世代の胞子体のみを持つ。胞子体の形状はユウアロミケス亜属と同じであり、遊走子嚢と休眠胞子嚢を形成する。休眠胞子嚢中から生じた遊走子が基質に付着すると胞子体を形成する。 ブラキアロミケス亜属は不完全なユウアロミケス亜属とされる。細胞学的な研究によると、休眠胞子嚢中で減数分裂に失敗し遊走子が2nになっているものと、休眠胞子嚢で減数分裂が行われたのちに放出されたnの遊走子がアポミクシスを起こし、2nの胞子体を再形成するというものがある。A. anomalusの休眠胞子嚢を薄いリン酸水素二カリウム水溶液中で発芽させると、わずかな割合でA. arbusuculus及びA. macrogynus様の配偶体に発達する遊走子が作られたとする研究例があり、ユウアロミケス亜属同士の雑種が、染色体対合の失敗によって減数分裂を行えなくなったものだという仮説がある。
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