ブメタニド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 04:11 UTC 版)
ブメタニド(Bumetanide)は三共が開発したループ利尿薬の一つである。商品名ルネトロンは、“l”oop(ループ)、“u”ri“ne”(尿)、S“tron”g(強力)からとったもので、「強力なループ利尿剤」という意味で命名された。 同系統のフロセミドとの違いは、主に生物学的利用能と薬物動態学的な挙動による。フロセミドの消化管からの吸収率は約6割で、患者により1割〜9割とばらつきが大きいが、ブメタニドは約8割が吸収され、食事の影響を受けない。このためブメタニドは作用を予測し易い利尿薬と言われる[1]。クレアチニンクリアランスが正常な患者ではフロセミドの40倍の効果を持ち[1][2]:1、腎障害を有する患者にも使用できる。錠剤と注射剤がある。
- ^ a b Brunton, Laurence; Lazo, John S.; Parker, Keith L., eds (2006). Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics (11th ed.). New York: McGraw-Hill. pp. 749–753. ISBN 0-07-142280-3
- ^ “ルネトロン錠1mg インタビューフォーム (PDF)”. 第一三共 (2011年10月). 2015年6月5日閲覧。
- ^ Löscher W, Puskarjov M, Kaila K (June 2013). “Cation-chloride cotransporters NKCC1 and KCC2 as potential targets for novel antiepileptic and antiepileptogenic treatments”. Neuropharmacology 69: 62–74. doi:10.1016/j.neuropharm.2012.05.045. PMID 22705273.
- ^ “Common heart drug might dampen some autism symptoms”. Medical Express (2012年12月11日). 2015年6月5日閲覧。
- ^ a b “ルネトロン錠1mg 添付文書” (2010年6月). 2016年6月27日閲覧。
- ^ a b “ルネトロン注射液0.5mg 添付文書” (2010年6月). 2016年6月27日閲覧。
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- 2 ブメタニドの概要
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