フレネルの式とは? わかりやすく解説

フレネルの式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/23 09:51 UTC 版)

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フレネルの式(フレネルのしき、: Fresnel equations)は、フランス物理学者であるオーギュスタン・ジャン・フレネルが導いた、界面における光のふるまい(反射屈折)を記述する式である。フレネルの公式フレネルの方程式フレネルの関係式などとも呼ばれる。

定義

光は、屈折率が異なる物質間の界面に入射すると、一部は反射し、一部は透過(屈折)する。このふるまいを記述するのがフレネルの式である。電場の振幅反射率・振幅透過率を表す式をフレネルの式と呼ぶことが多いが、エネルギー反射率・透過率を表す式をフレネルの式と呼ぶこともある。また、電場の振幅反射率・振幅透過率をフレネル係数と呼ぶこともある。いずれの場合も、p波(TM波、E波、垂直偏波、平行偏波)とs波 (TE波、H波、水平偏波、直交偏波)とに分けて記述される。

導出・表式・計算例

以下の計算では、入射側・透過(屈折)側両方の媒質が透明な等方性の誘電体であり、かつ、透磁率

この境界条件を満たすためには、入射波・反射波・透過波それぞれの波動ベクトルの境界面に水平な成分が等しいことが必要となる。これから、反射角は入射角αに等しいという反射の法則、屈折角βに関しては

ここで、 rp が0となる角 α をブリュースター角と呼ぶ。逆に、rsrp 共に1となる、すなわち入射光が全て反射される現象を全反射と呼び、全反射を起こす最も小さな角度を臨界角と呼ぶ。全反射は ウィキポータル 物理学
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フレネルの式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 04:46 UTC 版)

屈折」の記事における「フレネルの式」の解説

詳細は「フレネルの式」を参照 フレネルの式は、界面における光のふるまい反射屈折)を記述する式である。屈折率が n {\displaystyle n} の媒質から n ′ {\displaystyle n'} の媒質界面垂直に光線入射すると、入射光強度を I 0 {\displaystyle I_{0}} とした場合反射光強度 I {\displaystyle I} は以下のように表されるI = I 0 ( n − n ′ n + n ′ ) 2 . {\displaystyle I=I_{0}\left({\frac {n-n'}{n+n'}}\right)^{2}.} 入射面内側偏光している光が、透明な媒質表面反射され場合入射角を i {\displaystyle i} 、屈折角を r {\displaystyle r} とすると、反射光強度は以下のように表される。 I = ( I 0 sin 2 ⁡ ( i − r ) I 0 sin 2 ⁡ ( i + r ) ) . {\displaystyle I=\left({\frac {I_{0}\sin ^{2}(i-r)}{I_{0}\sin ^{2}(i+r)}}\right).} 入射面垂直な方向偏光している光の場合には以下のようになる。 I = ( I 0 tan 2 ⁡ ( i − r ) I 0 tan 2 ⁡ ( i + r ) ) . {\displaystyle I=\left({\frac {I_{0}\tan ^{2}(i-r)}{I_{0}\tan ^{2}(i+r)}}\right).}

※この「フレネルの式」の解説は、「屈折」の解説の一部です。
「フレネルの式」を含む「屈折」の記事については、「屈折」の概要を参照ください。

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