フハイカビ類 peronosporalean
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:15 UTC 版)
「卵菌」の記事における「フハイカビ類 peronosporalean」の解説
ツユカビ目の多くは陸上植物の地上部に寄生する絶対寄生菌で、植物にべと病を引き起こすツユカビ科、白さび病を引き起こすシロサビキン科などが知られる。ツユカビ類は、接合菌門のケカビ類に見られるような、宿主から立ち上がった胞子嚢柄の先端に胞子嚢を形成する。この胞子嚢自体がカビの胞子のように飛散して宿主に到達する。この胞子嚢はミズカビの遊走子嚢と相同であり、宿主に到達し、そこに水があると遊走子を放出する。ツユカビ目には二次型遊走子しか見られない。遊走子を放出せず、直接葉状体が発芽するものもあり、いずれにせよ宿主の組織内に侵入し、宿主の細胞内に吸器が差し込まれ、寄生が成立する。 フハイカビ科にも水生種に加えて陸上植物寄生種が数多く知られ、19世紀にジャガイモに壊滅的な被害を与えてアイルランドに大飢饉(ジャガイモ飢饉)をもたらした疫病の病原体も卵菌のフハイカビ科に属するエキビョウキン (Phytophthora) である。フハイカビ科では他にフハイカビ(Pythium)、Phytopythium、Sclerophthoraに陸上植物に寄生する種がある。 オオギミズカビ目 Rhipidiales - 腐生性、淡水中の果実などオオギミズカビ科 Rhipidiaceae シロサビキン目 Albuginalesシロサビキン科 Albuginaceae ツユカビ目 Peronosporalesツユカビ科 Peronosporaceae フハイカビ目 Pythialesフハイカビ科 Pythiaceaeクサリフクロカビ属 Lagenidium Myzocytiopsidales - 線虫寄生Myzocytiopsidaceae Salilagenidiales - 海棲
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