フェロシアン化ナトリウムとは? わかりやすく解説

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添加剤55

分子式C6FeN6Na4
その他の名称黄血ソーダSodium hexacyanoferrate(II)、ヘキサシアノ(II)酸ナトリウム、フェロシアン化ナトリウム、Tetrasodium hexakiscyano ferrate(4-)Sodium ferrocyanide、フェロシアン酸ナトリウム、添加剤55、Addition Agent 55、E-535


フェロシアン化ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 02:25 UTC 版)

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フェロシアン化ナトリウム
Sodium ferrocyanide[1]
識別情報
CAS登録番号 13601-19-9 
PubChem 26129
EC番号 237-081-9
E番号 E535 (pH調整剤、固化防止剤)
特性
化学式 Na4Fe(CN)6
モル質量 303.91 g/mol
外観 薄黄色結晶
匂い 無臭
密度 1.458 g/cm3
融点

435 °C (無水物)
81.5 °C (十水和物) (分解)

への溶解度 10.2 g/100 mL (10 °C)
17.6 g/100 mL (20 °C)
39.7 g/100 mL (96.6 °C)
屈折率 (nD) 1.530
構造
結晶構造 単斜晶系
危険性
Sフレーズ S22 S24 S25
関連する物質
その他の陰イオン フェリシアン化ナトリウム (赤血ソーダ)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フェロシアン化ナトリウム(sodium ferrocyanide)とは、ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム(sodium hexacyanoferrate(II))のこと、すなわち、ナトリウムのヘキサシアニド鉄(II)酸塩である。組成式は、Na4[Fe(CN)6]。式量、303.93。黄血ソーダ(yellow prussiate of soda)や黄色ソーダなどと呼ばれる場合もある。なお、名称が似ているフェリシアン化ナトリウムは、ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウム(Na3[Fe(CN)6])を指すので、混同しないこと。

合成

硫酸鉄(II)の水溶液に、過剰量のシアン化ナトリウムを加えると、ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウムが得られる[2]

性質

ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム(Na4[Fe(CN)6])は、大抵、水和水を持つ。Na4[Fe(CN)6]・10H2Oが代表的だが、他にもNa4[Fe(CN)6]・12H2Oといったものもある。

無水和物の水100gに対する溶解度は、20℃で17.9g[2](17.87g[3])、60℃で42.5g[2][3]、98.5℃で63gである[2][3]。なお、性質はヘキサシアノ鉄(II)酸カリウムとほぼ同じである[2]。このため、ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウムは、ヘキサシアニド鉄(II)酸カリウムの代用品として用いられることもある[4]

その他

ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウムは、食品添加物として用いられる場合がある。

出典

  1. ^ Sodium ferrocyanide MSDS
  2. ^ a b c d e 志田 正二 編集代表 『化学辞典』 p.1137 森北出版 1981年3月9日発行 ISBN 4-627-24010-4
  3. ^ a b c 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 8』 p.255 共立出版 1964年2月15日発行 ISBN 4-320-04022-8
  4. ^ 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 7』 p.750 共立出版 1964年1月15日発行 ISBN 4-320-04021-X

主な参考文献



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