フェライト系の工業的発明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:56 UTC 版)
「ステンレス鋼の歴史」の記事における「フェライト系の工業的発明」の解説
詳細は「フェライト系ステンレス鋼#歴史」を参照 フェライト系ステンレス鋼の場合、発明者を特定の人物や組織に定めるのは難しい。発明者として挙げられる一人は、前述のフランスのアルバート・ポートヴァン(ドイツ語版)である。彼が1911年に発表した試料の組成は、現在のフェライト系の標準鋼種にほぼ正確に合致する。あるいは、米国のクリスチャン・ダンチゼンも発明者として挙げられる。ダンチゼンが1911年から電球リード線用の研究していた鋼種には、ポートヴァンと同じく、現在のフェライト系の標準鋼種に相当するものが存在していた。そして、米国のエルウッド・ヘインズ(英語版)も、発明者として挙げられる。ヘインズは1911年ごろからクロム・鉄合金の研究を行い、一回却下された後、1915年に再度特許出願した。彼が特許請求した組成の一種は、クロム 15–25 %、炭素 0.07–0.15 % を含有する鋼種であった。 1910年代、フェライト系に相当する低炭素高クロム鋼の研究や特許取得を行った人物や組織は、他にも複数存在していた。さらに、それらの研究開発はそれぞれ独立に進められたものであった。前述のドイツのモンナルツもそれらの内の一人である。
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