ビブラムソール発明による躍進
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 17:59 UTC 版)
「登山靴」の記事における「ビブラムソール発明による躍進」の解説
1935年にビブラムによってゴム底が発明され、その優秀さは登山史上画期的な効果をもたらした。第二次世界大戦のため日本への輸入は遅れたが、1956年日本隊のマナスル遠征とその成功によって起きた登山ブームとともに普及し、ピレリやツェルマットなど他のブランドのゴム製ソールとともに靴鋲を駆逐した。現在でも夏山、冬山、岩登り、縦走と万能靴として使用されている。 貿易自由化に伴い登山用具の輸入も大幅に増え、1963年にはノルディカのヒンズークシュモデル、ドロミテのカシンモデルなどイタリア製登山靴の輸入が始まり、海外渡航がままならなかった当時これらは憧れだったヨーロッパ登山界への憧れを演出してくれる小道具となり、非常によく売れた。また国産靴は靴作りでは負けなくても、数少ない例外を除きそのほとんどが登山経験のない職人によって製作されていたため、登山靴としての基本的機能で大きく劣っており、国産靴の売り上げは相対的に減少した。
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