ヒーローズレーシングの取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 05:00 UTC 版)
「マーチ・73S」の記事における「ヒーローズレーシングの取り組み」の解説
ヒーローズレーシングでは、黒沢元治が中心となって、オリジナルカウルに空力的付加物を追加して、ダウンフォースの発生状況を把握したうえで、その付加物内容を織り込んだ新型の一体型カウルを作成する方向で開発を進めた。この改善内容は、最終的にマーチに連絡されて、次年度のマーチ・74Sのカウルに改善に活用された。 フロントカウル ノーズ先端に三角形断面を持つノーズピース(長さ約50㎜)とその下部にアルミプレート(長さ約25㎜)をつけてダウンフォースを確保した。最終的には、この追加したエクステンションとリップスポイラを一体化させたフロントカウルを作成した。 リアカウル リアカウルの後部にリアウイングを追加し、リアフェンダの中心からリアウイングまでアルミ製のガイドフィンを設置した。 このガイドフィンは、ウイングの翼端板を兼ねて、ウイングに流れる空気の整流を行い、ウイングによるダウンフォースの発生の効率を改善させた。 リアウイングは、トランスミッションに設置された板金製の固定ブラケットによりシャーシに固定されている。(F2と同じ固定方法を採用)
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