ヒャッポダとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヒャッポダの意味・解説 

ヒャッポダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 04:51 UTC 版)

ヒャッポダ
Deinagkistrodon acutus
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: クサリヘビ科 Viperidae
亜科 : マムシ亜科 Crotalinae
: ヒャッポダ属 Deinagkistrodon
Gloyd, 1979
: ヒャッポダ D. acutus
学名
Deinagkistrodon acutus
(Günther, 1888)
和名
ヒャッポダ(百歩蛇)
英名
Hundred-pace snake

ヒャッポダ(百歩蛇、Deinagkistrodon acutus)は、クサリヘビ科に分類されるヘビ。本種のみでヒャッポダ属を形成する。特定動物

噛まれたら百歩歩くうちに死ぬとされ、台湾では百歩蛇と呼ばれている。日本名、英名もこれに準ずる。中国では五歩蛇と呼ばれることもある。また、頭部の形状から尖吻蝮とも呼ばれる。

分布

中国(南東部、海南島)、台湾ベトナム

形態

平均全長80-100cm。最大155cm。ニホンマムシと同じく、全長に比して胴が太く体形は太短い。体色は濃褐色で、暗褐色の三角形に縁取られた明色の斑紋が入る。この斑紋は落ち葉の中では保護色になる。鱗には隆起(キール)が入る。

頭部は三角形で吻端は尖り、上方に反り返っている。目は金色で細い縦長の瞳を持つ。

百歩歩く内に死ぬというのは大袈裟であるが、毒は強力な出血毒で、量も多く危険である。

生態

山地森林に住み、特に水辺を好む。動きは緩怠。

食性は動物食で、ネズミ鳥類カエル等を食べる。

繁殖形態は卵生で、1回に20-30個の卵を産む。

数が少なく、蛇取りもなかなかお目に掛かることがないため、幻の蛇と呼ばれている。

人間との関係

台湾ではアマガサヘビ、タイワンコブラ、タケアオハブタイワンハブ、タイクサリヘビ(Daboia siamensis)と共に「台湾六大毒蛇」と呼ばれる[1]

中国の広東料理では、五蛇の1つに数え、蛇スープの食材としている。また、肝酒や蛇酒にも利用されている。台湾では漢方薬の材料として高価で取引される。台湾原住民のパイワン族では貴族の先祖として崇拝されており、殺傷は禁忌とされている。

脚注

  1. ^ 臺中榮民總醫院 (2011年7月20日). “(談臺灣的毒蛇咬傷的各種面貌與預防秘訣 ) 臺中榮總全球資訊網 Taichung Veterans General Hospital”. 臺中榮民總醫院 - 全球資訊網 (中文版). 2022年4月12日閲覧。

関連項目



このページでは「ウィキペディア」からヒャッポダを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からヒャッポダを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からヒャッポダ を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヒャッポダ」の関連用語

ヒャッポダのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヒャッポダのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヒャッポダ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS