パラメーデースの父
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 20:52 UTC 版)
この人物は上記のナウプリオスの子孫にあたる。クレータ島の王カトレウスの娘クリュメネーとの間にパラメーデース、オイアクス、ナウシメドーンをもうけた。 ナウプリオスは、しばしば国にいられなくなった王女を他国に売る仕事を引き受けた。アレオスの娘アウゲーや、カトレウスの娘アーエロペー、クリュメネーがそうである。アウゲーはナウプリオスの手引きでミューシアの王テウトラースの妻となった。アーエロペーはアルゴス王プレイステネース、あるいはアトレウスの妻となって、アガメムノーン、メネラーオスの母となった。またクリュメネーはナウプリオスが妻とした。 後にトロイア戦争で息子のパラメーデースがオデュッセウスの謀略で殺されたとき、トロイアにやって来てギリシア軍に賠償を求めたが、相手にされなかった。ナウプリオスはこれを深く怨み、その帰りにギリシア各地を回り、留守を守るギリシアの武将たちの妻が不貞を働くように仕向けた。この結果、アガメムノーンの妻クリュタイムネーストラーがアイギストスと、ディオメーデースの妻アイギアレイアがコメーテース、イードメネウスの妻メーダーがレウコスと通じた。しかしオデュッセウスの妻ペーネロペーだけは上手くいかなかった。 さらにナウプリオスはエウボイア島のカペーレウス岬で松明を燃やした。帰国途中のギリシア軍の船団はその火を見て港だと思って近づき、多くの船が難破した。 ナウプリオスの死については、ペーネロペーの姦通が上手くいかなかったために自殺したなどの説がある。 ミーノース カトレウス アーエロペー アトレウス ナウプリオス クリュメネー アルタイメネース アペーモシュネー アガメムノーン メネラーオス パラメーデース オイアクス ナウシメドーン
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