パラグアイ文学とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > パラグアイ文学の意味・解説 

パラグアイ文学

(パラグアイの文学 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 02:00 UTC 版)

パラグアイ文学では、パラグアイ共和国文学について述べる。パラグアイの文学は、独立以来長らく続いた独裁政権との関係の中で培われ、そのために内外から貧弱なものとして扱われてきた[1]

歴史

植民地時代

スペインによる植民地化後、年代記作家のルイ・ディアス・デ・グスマンは短編小説の先駆とも言える『ラ・アルヘンティーナ』(1612年)を著している[2]

イエズス会によって先住民のグアラニー人に対する布教村落が運営され、一定の自治を経験していたパラグアイでは、文化に於いてもイエズス会の占める地位は大きかった。イエズス会士のペドロ・ロサノ神父は『パラグアイ州におけるイエズス会の歴史』を、ドミンゴ・ムリエル神父は『パラグアイ史』を残し、イエズス会によって建設された神政的、共産的な世界についての記録を残している[3]

独立後

パラグアイの小説は、三国同盟戦争1864年 - 1870年)の敗戦による破滅的な国土の荒廃の後、アルゼンチンやスペイン出身者によって創始された。

現在のパラグアイ文学は、『なめくじ』(1952年)、『古傷』(1964年)、『亡命者たち』(1966年)のガブリエル・カサクシアと、『汝、人の子よ』(1960年)、『至高の存在たる余は』(1974年)でアルフレド・ストロエスネル将軍の独裁政権を批判したアウグスト・ロア=バストスによって、それまでの文学的貧困から救いだされた[4]

脚註

出典

  1. ^ 吉田(1983:56-59)
  2. ^ 吉田(1983:62)
  3. ^ ジョゼ/高見、鼓訳1975:29)
  4. ^ 吉田(1983:63-64)

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パラグアイ文学」の関連用語

パラグアイ文学のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



パラグアイ文学のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパラグアイ文学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS