パピヨン_(犬)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > パピヨン_(犬)の意味・解説 

パピヨン (犬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/11 23:36 UTC 版)

パピヨン
別名 ファレーヌ(Phalène)、コンチネンタル・トイ・スパニエル(Continental Toy Spaniel)
愛称 バタフライドッグ (Butterfly Dog)、リス犬 (Squirrel Dog)
原産地  フランス
特徴
体重 オス 8–10 lbs (3.6–4.5 kg)
メス 7–9 lbs (3.2–4.1 kg)
体高 オス 8–11 in (20–28 cm)
メス 8–11 in (20–28 cm)
外被 ストレート、ロング、ファイン、シングルレイヤー
毛色 肝臓以外のパッチのある白
寿命 12-15 年
イヌ (Canis lupus familiaris)

パピヨンPapillon)は、が羽根を開いたような形の耳をした犬種である(「パピヨン」とはフランス語で蝶の意)。

歴史

原種はスペインのトイ・スパニエルの一種とされている。15世紀以降、ポンパドゥール夫人マリー・アントワネットをはじめとするヨーロッパ貴族の寵愛を受けるようになった。当時のヨーロッパでは入浴の習慣が無く、ダニなどが、人に寄生するので、それを避ける為に犬を飼った。当時の肖像画には、主人とともにパピヨンとされる犬が描かれているものが見られる。有名なのは、オーストリア宮廷画家マルティン・ファン・マイテンス(Martin van Meytens、1695年 - 1770年)の筆による『シェーンブルン宮殿の女帝マリア・テレジアとその家族』と題する3作の肖像画で、いずれの絵にも2頭のパピヨンとされる犬が登場している。

フランス革命の際には、革命軍によって貴族と共に数多くのパピヨンが殺害されたこともあった。

ブルボン朝の時代までは垂れ耳が一般的で、また、リスのように尾が巻いていることからリス犬と呼ばれていたが、19世紀末ごろに、スピッツチワワ交配させて改良し、現在の立ち耳を持つタイプが出現したことで「パピヨン(フランス語で蝶の意)」と呼ばれるようになった。現在では、垂れ耳の個体はファーレーヌ(Phalène、フランス語での意)と呼ばれている。ネズミを追いかける習性があり、ネズミ捕りの犬でもあった。

特徴

  • 小型犬
  • 性格・性質: 一見華奢だが割と丈夫、少し神経質なところがある。
  • 体高: 約28cm
  • 体重: オス1.5〜4.5kg、メス1.5〜5kg
  • 寿命: 12〜20年

健康上の注意点

遺伝性の病気は少ないほうだが、膝蓋骨脱臼眼瞼内反症(逆さまつげ)になりやすい。

参考文献

関連項目

外部リンク



「パピヨン (犬)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パピヨン_(犬)」の関連用語

パピヨン_(犬)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



パピヨン_(犬)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパピヨン (犬) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS