バーリンとケイの基本色名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 07:26 UTC 版)
ある色がどの基本色名で呼ばれるかは文化によって大きく異なる。例えば、英語の「yellow」は「ochre」(黄土色、或いは茶色に近い色)を含んでおり、日本語の「黄」よりも範囲が広い。又、漢字文化圏(古代中国、朝鮮半島、日本、ベトナム)やマヤ文明では、「green」と「blue」を区別せずに「青」と呼ぶ。 上述のバーリンとケイは大学院のセミナーの研究で98種の言語を比較し、言語によって基本色の数は異なること、基本色が対応する色の範囲が異なること、言語の進化によって次第に基本色が分化し増えてゆくことなどを見出した。 彼らは色名は全ての言語において、以下の順序で進化するという法則があると報告している。 白(white)と黒(black)は全ての言語にある。 色名が3つなら赤(red)がある。 色名が4つなら緑(green)または黄(yellow)がある。 色名が5つなら緑と黄がある。 色名が6つなら青(blue)がある。 色名が7つなら茶色(brown)がある 色名が8つ以上なら、紫(purple)、桃(pink)、橙(orange)、灰(gray)か、それらのうちどれかを組み合わせた色がある。
※この「バーリンとケイの基本色名」の解説は、「色名」の解説の一部です。
「バーリンとケイの基本色名」を含む「色名」の記事については、「色名」の概要を参照ください。
- バーリンとケイの基本色名のページへのリンク