ハンセル・マルセリーノ
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横浜DeNAベイスターズ #98 | |
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DeNA育成選手時代
(2024年6月5日 横須賀スタジアム) |
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基本情報 | |
国籍 | ![]() |
出身地 | サンティアゴ州サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス |
生年月日 | 2002年6月16日(23歳) |
身長 体重 |
191 cm 82 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2019年 アマチュアFA |
初出場 | NPB / 2025年6月20日 |
年俸 | 870万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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派遣歴
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この表について
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ハンセル・ジョエル・マルセリーノ(Hansel Joel Marcelino、2002年6月16日 - )は、ドミニカ共和国サンティアゴ州サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。NPBの横浜DeNAベイスターズ所属。
経歴
プロ入りとカージナルス傘下時代
2019年7月にアマチュア・フリーエージェントでセントルイス・カージナルスと契約してプロ入り。契約後、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・カージナルスでプロデビュー。この年は前述の名称2球団(レッドとブルー)合計で10試合に登板して防御率5.25、11奪三振を記録した。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナーリーグのシーズンが中止となったため[2]、公式戦の出場はなかった[3]。オフの12月11日に自由契約となった[3]。
2021年シーズンはどの球団にも所属しなかった。
DeNA時代
2021年12月22日に横浜DeNAベイスターズと育成選手契約を結んだ[4][5]。背番号は107[6]。
2022年4月11日、ベースボール・チャレンジ・リーグに所属する神奈川フューチャードリームスへの派遣が発表された[7]。神奈川での背番号は47[8]。
2023年5月6日、神奈川フューチャードリームスに2年連続で派遣されることが発表された[9]。神奈川での背番号は67。神奈川では10試合に登板。一方DeNAでは二軍公式戦(イースタン・リーグ)8試合に登板し、1勝0敗、防御率2.16という成績を残した[10]。
2024年は、宜野湾での一軍春季キャンプのメンバーに抜擢された[11]。イースタン・リーグでは9試合に登板し、1セーブ、防御率4.32という成績で、また奪三振数は12と投球回(8回1/3)を上回った[12]。育成契約締結から3年が経過したため、育成選手制度の規定に基づき一旦自由契約選手として公示された[13]が、11月29日に再契約が発表された[14]。
2025年は、イースタン・リーグにおいて5月14日時点で14試合に登板。1勝2敗4セーブ、防御率2.51を記録し、投球回の14回1/3に対し、ほぼ倍となる28三振を記録していた[15]。この活躍が認められ、5月15日付けで支配下登録された[15]。背番号は98[15]。しかし、一軍には外国人登録の投手が4人登録されており、外国人枠のルール上、外国人投手5人の登録が認められていないこともあって、支配下登録後も一軍登録の機会に恵まれなかった。6月19日、試合日程とローテーションの都合で登板間隔が空くアンドレ・ジャクソンの抹消に代わって、初めて一軍に合流した[16]。翌20日の千葉ロッテマリーンズ戦にてプロ初登板を果たすも、3人目の打者となったネフタリ・ソトに頭部死球を与え、危険球退場となった[17]。プロ初登板での退場は2021年6月の高田孝一以来5人目で、外国人選手では史上初となった[17]。28日の読売ジャイアンツ戦では1回を無失点に抑えたが、登板はこの2試合にとどまり、翌29日にジャクソンが先発することにより出場選手登録を抹消された[18][19]。
選手としての特徴
191 cmの長身から威力抜群な150 km/h台の速球を投げ下ろす右腕投手で[20]、高い奪三振能力を備える[21][22]。球速は157 km/hを計測する[23]。ほか、スライダーやチェンジアップといった球種を持つ[5]。
詳細情報
記録
初記録
- 投手記録
- 初登板:2025年6月20日、対千葉ロッテマリーンズ1回戦(横浜スタジアム)、9回表に3番手で救援登板、1/3回を2失点[17]
- 初奪三振:同上、9回表に西川史礁から空振り三振[17]
その他の記録
独立リーグでの投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2022 | 神奈川 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 5 | 1.0 | 3 | 0 | 0 | - | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 9.00 | 3.00 |
2023 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 40 | 7.2 | 8 | 1 | 9 | - | 1 | 10 | 2 | 0 | 10 | 8 | 9.39 | 2.22 | |
通算:2年 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 45 | 8.2 | 11 | 1 | 9 | - | 1 | 11 | 2 | 0 | 11 | 9 | 9.35 | 2.31 |
- 2023年度シーズン終了時
背番号
- 107(2022年[6] - 2025年5月14日)
- 47(2022年[8])※神奈川フューチャードリームスでの背番号
- 67(2023年)※神奈川フューチャードリームスでの背番号
- 98(2025年5月15日[15] - )
脚注
出典
- ^ 「【DeNA】2025年 年俸一覧」『スポーツ報知』2025年2月27日。2025年7月5日閲覧。
- ^ “2020 Minor League Baseball Season Shelved”. Minor League Baseball (2020年6月30日). 2020年7月1日閲覧。
- ^ a b MLB公式プロフィール参照。2021年12月22日閲覧。
- ^ 「2022年シーズン 選手契約について」『横浜DeNAベイスターズ』2021年12月22日。2021年12月22日閲覧。
- ^ a b 「B.クリスキー選手、H.マルセリーノ選手 入団記者会見」『横浜DeNAベイスターズ』2022年3月23日。2025年5月15日閲覧。
- ^ a b 「DeNA新外国人、クリスキー「オーエンオネガイシマス」育成マルセリーノと入団会見」『スポニチ Sponichi Annex』2022年3月23日。2025年3月12日閲覧。
- ^ 「【DeNA】加藤大、勝又温史ら育成4選手をBCリーグ・神奈川フューチャードリームスに派遣」『スポーツ報知』2022年4月11日。2022年4月11日閲覧。
- ^ a b 「横浜DeNAベイスターズから選手派遣について」『神奈川フューチャードリームス』2022年4月11日。2022年4月24日閲覧。
- ^ 「横浜DeNAベイスターズからの選手派遣について」『神奈川フューチャードリームス』2023年5月6日。2023年6月24日閲覧。
- ^ 「【DeNA】育成右腕マルセリーノが帰国 今季はイースタン・リーグで1勝0敗 応援に感謝」『日刊スポーツ』2023年11月18日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「21歳育成右腕は「打ちづらそう」 米コーチも直々指導…1軍抜擢で支配下へ高まる期待」『Full-Count』2024年2月10日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「2024年度 横浜DeNAベイスターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2025年3月12日閲覧。
- ^ 「自由契約選手(育成選手) | 2024年度公示」『NPB.jp 日本野球機構』。2025年3月12日閲覧。
- ^ 「2025年シーズン 選手契約について」『横浜DeNAベイスターズ オフィシャルホームページ』2024年11月29日。2025年3月12日閲覧。
- ^ a b c d 「DeNAマルセリーノ、念願の支配下登録「凄い泣いちゃいました」 2軍で14回1/3を投げ28奪三振」『スポニチ Sponichi Annex』2025年5月15日。2025年5月15日閲覧。
- ^ 「【DeNA】マルセリーノが1軍初合流 三浦監督「登録します」21年オフに育成入団」『日刊スポーツ』2025年6月19日。2025年6月19日閲覧。
- ^ a b c d e 「【DeNA】プロ初登板で危険球退場!マルセリーノが元同僚のロッテ・ソトに頭部死球」『日刊スポーツ』2025年6月20日。2025年6月20日閲覧。
- ^ 「【DeNA】外国人投手を入れ替え リーグトップタイ・7勝のジャクソンを登録 バウアーとマルセリーノを抹消」『日テレNEWS NNN』2025年6月29日。2025年7月3日閲覧。
- ^ 「【DeNA】バウアー登録抹消 前日7安打5失点KO マルセリーノも抹消、ジャクソンを登録」『日刊スポーツ』2025年6月29日。2025年7月3日閲覧。
- ^ 「DeNAの"秘密兵器"は「支配下即クローザーある」 X衝撃の17.00「覚醒する予感しかない」」『Full-Count』2025年4月19日。2025年5月15日閲覧。
- ^ 「マルセリーノ - 横浜DeNAベイスターズ - プロ野球」『スポーツナビ』。2025年5月15日閲覧。
- ^ 阿部慎「DeNA・マルセリーノが涙の支配下契約 ドミニカ共和国出身で来日4年目の救援右腕」『サンスポ』2025年5月16日。2025年5月16日閲覧。
- ^ 「2025年4月16日 東京ヤクルトスワローズvs.横浜DeNAベイスターズ 一球速報」『スポーツナビ』。2025年5月15日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Hansel Marcelino stats MiLB.com
- 個人年度別成績 H.マルセリーノ - NPB.jp 日本野球機構
- 選手名鑑 - 横浜DeNAベイスターズ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- ハンセル・マルセリーノのページへのリンク