竹田祐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/24 08:00 UTC 版)
横浜DeNAベイスターズ #12 | |
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三菱重工West時代
(2024年11月3日 京セラドーム大阪) |
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基本情報 | |
国籍 | ![]() |
出身地 | 大阪府大東市[1] |
生年月日 | 1999年7月5日(26歳) |
身長 体重 |
184 cm 96 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2024年 ドラフト1位 |
初出場 | 2025年8月16日 |
年俸 | 1600万円(2025年)[2] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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竹田 祐(たけだ ゆう、1999年7月5日 - )は、大阪府大東市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。横浜DeNAベイスターズ所属。
経歴
プロ入り前
父の竹田勉は元プロアメリカンフットボール選手(元三菱銀行センチュリアンズ→マイカルベアーズ→アズワンブラックイーグルス)[3]。幼い頃からアメフトの楕円球でキャッチボールをしていたため、投球の基礎は出来ていたという[3]。
大東市立住道南小学校2年からオール住道で野球を始め、大東市立住道中学校では生駒ボーイズでプレー[1]。
履正社高等学校では1年秋に遊撃手のレギュラーを獲得。2年春から投手を務めると、1学年上の寺島成輝、山口裕次郎と盤石の投手陣を形成し春季近畿大会優勝、夏季大阪大会優勝を果たす(竹田の登板は夏季大阪大会1回戦のみ)。最上級生となった秋からはエースとなり、秋季大阪大会は準優勝だったものの、秋季近畿大会、国体、明治神宮野球大会で優勝を経験。その後、3年春に出場した第89回選抜高等学校野球大会でもエースを務め、準優勝に貢献した[1]。同期に安田尚憲がいる。
高校卒業後は明治大学へ進学。最終学年では1学年上の入江大生からエースナンバーを受け継ぎ、4年間でリーグ通算11勝を挙げた[4][5]。同期の外野手・丸山和郁とともにプロ志望届を提出したが[6]、2021年のドラフト会議では丸山が東京ヤクルトスワローズから2位指名を受けるも、竹田の指名はなかった[1]。
大学卒業後は三菱重工West硬式野球部に所属し、1年目から都市対抗と日本選手権への登板を経験。しかし、2年目は調子を崩し、ドラフト解禁年の2023年のドラフト会議でも指名漏れを経験した[1]。
2024年10月24日に行われたプロ野球ドラフト会議において、金丸夢斗を抽選で外した横浜DeNAベイスターズより1位指名を受けた[7]。11月26日には神戸市内のホテルで契約金1億円、年俸1600万円で仮契約を行った(金額は推定)[2]。背番号は12[8]。担当スカウトは藤田和男[9]。
DeNA時代
2025年は二軍スタート。イースタン・リーグで登板を続けるも調子は上がらず、10試合以上も勝利投手になることができなかった[10]。それでも同年8月に一軍昇格、同月16日の中日ドラゴンズ戦で初先発して7回2安打無失点6奪三振を記録して勝利投手となった。チームのドラフト1位投手としては、19年ぶりのプロ初登板初先発初勝利を挙げた選手となった[11]。
選手としての特徴
直球の最速は153km/h。変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークを投げ[12]、特にカーブは大きな落差がある。完成度が高くゲームメーク能力に長けている[13]。野口寿浩は「 ゆったりしたフォームから、切れのいい球がひゅんと来る感じ。打者から見て打ちにくさを感じる投手です 」と評した[14]。
人物
2度の指名漏れを経験した際、野球を辞めようとしていたが、1学年上の入江大生に電話をした時に入江に背中を押され、2024年のドラフト会議でプロ入りすることとなる[15]。
詳細情報
記録
- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2025年8月16日、対中日ドラゴンズ19回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、7回2安打無失点
- 初奪三振:同上、2回裏にマイケル・チェイビスから見逃し三振
- 打撃記録
- 初打席:2025年8月16日、対中日ドラゴンズ19回戦(バンテリンドームナゴヤ)、2回表に高橋宏斗から見逃し三振
背番号
- 12(2025年[8] - )
脚注
- ^ a b c d e 「【ドラフト会議】三菱重工West・竹田祐 DeNAが外れ1位指名 経験豊富な最速153キロ右腕」『Sponichi Annex』2024年10月24日。2024年10月25日閲覧。
- ^ a b 「【DeNA】ドラ1竹田祐が仮契約「プロ野球選手になる自覚が芽生えてきた」色紙に「2桁勝利」」『日刊スポーツ』2024年11月26日。2025年1月8日閲覧。
- ^ a b 「24年ドラフト選手の“家庭の事情”「DeNA1位・竹田祐 元プロアメフト選手の父が明かす“指名漏れ”で培われた胆力」」『日刊ゲンダイ』2024年11月19日。2024年11月20日閲覧。
- ^ 「もっと社会人野球:無力感と戦った三菱重工Westのエース竹田が誓う再起 都市対抗」『毎日新聞』。2024年10月25日閲覧。
- ^ 「野球 - 明治大学のエース竹田祐 悔しさを強さに変えた4年間の軌跡」『4years.』2022年2月18日。2024年10月25日閲覧。
- ^ 「17年センバツV早大・徳山壮磨 俊足強肩の明大・丸山和郁らプロ志望届」『日刊スポーツ』2021年9月16日。2024年10月26日閲覧。
- ^ 「横浜DeNAベイスターズ | 2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」『NPB.jp 日本野球機構』。2025年1月12日閲覧。
- ^ a b 「【DeNA】新入団選手発表会で背番号を発表 ドラフト1位の三菱重工Westの竹田祐は「12」」『スポーツ報知』2024年12月7日。2025年1月12日閲覧。
- ^ 「DeNAドラフト1位・竹田祐、ファン1000人の前で誓った「ハマのエースに」 新入団選手発表会、背番号「12」ユニ姿で歌った」『サンケイスポーツ』2024年12月8日。2025年1月12日閲覧。
- ^ “横浜DeNA、もがく竹田祐 夢舞台へ変化決断、見えた「やるべきこと」”. 神奈川新聞 (2025年6月16日). 2025年8月16日閲覧。
- ^ “遅咲きオールドルーキー竹田祐、本領発揮の初勝利「見返せればと」SNSの声に動じず”. 日刊スポーツ (2025年8月16日). 2025年8月16日閲覧。
- ^ “竹田祐 横浜DeNAベイスターズ”. 週刊ベースボールONLINE. 2025年4月29日閲覧。
- ^ “横浜DeNAの“番長カーブ”継承ドラフト1位の竹田祐と150キロを出した2位の篠木健太郎は「9分の2」の激しい先発5、6番手争奪戦を勝ち抜くことができるのか?(RONSPO)”. Yahoo!ニュース. 2025年4月29日閲覧。
- ^ “DeNA右腕は「よく2位で獲れた」 専門家が絶賛、度肝を抜かれた新人離れの“能力””. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2025年2月14日). 2025年4月29日閲覧。
- ^ “DeNA・竹田祐「やるべきことができたので100点」 2度の指名漏れを経験の26歳がプロ初勝利”. サンケイスポーツ. (2025年8月17日) 2025年8月24日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 竹田祐 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手名鑑 - 横浜DeNAベイスターズ公式サイト
- 竹田祐 - 三菱重工West
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 竹田祐のページへのリンク