ハム仮説の流布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 14:51 UTC 版)
詳細は「ハム仮説(英語版)」を参照 第一次世界大戦以降はベルギーの植民地・ルアンダ=ウルンディであった。ベルギー植民地下では、少数派であるツチを君主および首長等の支配層とする間接支配体制が築かれた。ベルギー人をはじめとする白人による植民地支配がはじまると、鼻の大きさや肌の色などを基準に境界が作られ、多数派のフツとごく少数のトゥワは差別的な扱いを受けていた。ツチは「高貴(ハム系あるいはナイル系)」であり、対するフツなどは「野蛮」であるという神話・人種概念を流布し(ジョン・ハニング・スピークのハム仮説(英語版))、ツチとフツは大きく対立し始めた。植民地支配の道具としてツチの支配が形成され、1930年代にはIDカードの導入により固定化が図られ、フツとトゥワはあらゆる面で差別を受けた。いずれの民族に属するかの基準は、父方の血統をもとに決められた。
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