ハクセンナズナとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 生物 > 植物名 > ハクセンナズナの意味・解説 

白鮮薺

読み方:ハクセンナズナ(hakusennazuna)

アブラナ科多年草高山植物

学名 Macropodium pterospermum


ハクセンナズナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 01:17 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ハクセンナズナ
山形県月山 2012年7月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: フウチョウソウ目 Brassicales
: アブラナ科 Brassicaceae
: ハクセンナズナ属 Macropodium
: ハクセンナズナ M. pterospermum
学名
Macropodium pterospermum F.Schmidt
和名
ハクセンナズナ(白鮮薺)

ハクセンナズナ(白鮮薺、学名:Macropodium pterospermum)は、アブラナ科ハクセンナズナ属の多年草

特徴

は分枝しないで、直立し、高さは100cmになる。根出葉には葉柄があり、形は広卵形になる。茎につくは、下部のものには葉柄があるが、上部のものにはほとんどない。茎葉は長さ5-12cm、幅1-5cmの長卵形から広披針形で、先端は鋭尖形、基部は心形からくさび形、縁には鋸歯があり、表面は無毛で裏面の葉脈上に細毛が生える。

花期は7-8月。茎の先端に長さ15-40cmの総状花序をつけ、下の方から咲く。花序と水平に開く小花柄に細毛が密生する。は白色の4弁花で、花弁は長さ5-6mmの線形。萼片は淡紫色で、4個あり、長さ約5mmの広線形。雄蕊は6個あり、うち内側の4個が花弁より長く突出し、長さ8-10mmになる。雌蕊は1個で長さ3.5mm。長角果は長さ2-4cm、幅4mmの広線形で、長い柄がある。種子は長さ2mmの楕円形で、広い翼がつく。

和名の由来は、花がミカン科のハクセン(白鮮)に似るナズナ(薺)から[1]。種小名 pterospermum は、「翼のある種子の」の意味[2]

分布と生育環境

日本では、北海道、本州中部地方以北(月山飯豊山鬼怒沼山中央アルプス南アルプス[3])に分布し、高山帯のやや湿った草地や砂礫地、山地の斜面の水湿地に生育する。世界では、ロシア極東地方、中国東北地方に分布する。

ギャラリー

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 『日本の野生植物 草本 II離弁花類』p.128
  2. ^ 『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』p.414
  3. ^ 『高山に咲く花 山溪ハンディ図鑑8』p.294

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハクセンナズナ」の関連用語

ハクセンナズナのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハクセンナズナのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハクセンナズナ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS