ハクジラとヒゲクジラの差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:57 UTC 版)
ハクジラ亜目 頭蓋骨は左右非対称である。その一因として鼻孔が中心に無いことが挙げられるが、そのほかの理由はよく判っていない。 歯は一生成長し続ける無根歯であり、象牙質が大部分を占めている。また、断面の象牙質の層から年齢が確認できる。全体の特徴は同形歯である(古代種の化石からは異形歯も見つかっている)。 左右の下顎骨の前端は縫合している。 頸椎は少し動く。種類や年齢により0から7個が融合している。 下顎骨の関節頭は後方に向いている。 前肢の指骨列は通常5列である。 胸骨は数個の胸骨体からなる。 胸肋骨は3対以上である。 ヒゲクジラ亜目 頭蓋骨は左右対称である。 胎内で初期形成される歯は異形歯と思われる。以降、歯は無くなり、皮膚が発達した「ひげ板」が作られる。 下顎骨の前端は靱帯で結ばれているが、これは捕食行動として大きく口を開けることの必要性からである。ヘビなど丸呑みする捕食行動を執るものでは、前端が完全に離れている例が多く存在する。 頸椎は通常、動かない。セミクジラ類は7個の頸椎は融合しているが、そのほかのヒゲクジラでは分離している。 下顎骨の関節頭は上方に向いている。 前肢の指骨列は、セミクジラ類は5本、それ以外のヒゲクジラは通常4列である。 胸骨は1個の骨からなる。 胸肋骨は1対である。 その他のクジラについての生態は、別項目「クジラ」を参照。
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