ハイブリッド動きベクトル予測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/14 07:40 UTC 版)
「VC-1」の記事における「ハイブリッド動きベクトル予測」の解説
MPEG-4では、動きベクトルをより小さい表現でできるようにするために、上、右上、左に隣接するブロックの動きベクトルの中間値を予測動きベクトルとして、実際の動きベクトルと予測動きベクトルの誤差を符号化するようにしている。これにより、画面全体で動きベクトルの変化が緩やかなときに動きベクトルの符号量を大幅に削減することができる。これをメジアン予測と呼ぶ。 一方、メジアン予測の場合、局所的に大きさや向きが大幅に異なる動きベクトルが出現した場合、予測によってかえって符号量が増大することがある。そこでVC-1では、メジアン予測を使わずに上ないし左のブロックの動きベクトルをそのまま予測値として利用するブロックを指定できる。これをハイブリッド動きベクトル予測と呼んでいる。
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