ノーカーボン用紙の弱点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/30 03:07 UTC 版)
「ノーカーボン紙」の記事における「ノーカーボン用紙の弱点」の解説
ノーカーボン紙の主な弱点を列記する。 水に弱い 水に濡れることで、反応液が薄まってしまい、複写した文字などが消える可能性がある。従って書類を保存する場合も、極度に湿度の高い場所で保存するのは避けた方がよい。 圧力に弱い 圧力で発色する用紙であるため、用紙の表面に強い圧力衝撃を加えると、圧力を加えた場所通りに発色してしまう場合がある。従って、未使用のノーカーボン紙印刷物の上に極度に重い物を置くことや、落下物の可能性があるような場所で放置するのは好ましくない。板紙を上下に配置して梱包・保存しておけば、多くの場合、引っかく程度の圧力による発色は防止できる。 長期保存に向かない 初期は綺麗に複写できているが、数年程度経過すると色が薄くなり、更には消えてしまい読み取れなくなる。 例えば、保証書や金融機関などで使用されるような恒久的な保存性と、各種環境下での耐用性が必要とされるような書類には、カーボン印刷用紙が多用される。領収証や納品書、請求書、入会申込書、指示書のような、緻密な長期保存の必要性がない物や、税法上10年程度の保存性があればよい書類、手などを汚すのがまずい、衛生に気を使わなければならない職場などではノーカーボン紙での印刷物が重宝されている。
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