ノナヒドリドレニウム(VII)酸カリウム
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/19 02:21 UTC 版)
ノナヒドリドレニウム(VII)酸カリウム | |
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potassium nonahydridorhenate(VII) |
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特性 | |
化学式 | K2ReH9 |
モル質量 | 273.473 g/mol |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ノナヒドリドレニウム(VII)酸カリウム(ノナヒドリドレニウム なな さんカリウム、英: potassium nonahydridorhenate(VII))は、化学式が K2ReH9 と表される無機化合物である。この無色の塩は、ヒドリド配位子のみをもつまれな錯体 ReH92- アニオンをもつ点が特徴的である。
レニウム水素化物の研究は1950年代に遡り、“レニウム化物”アニオン、おそらく Re- の報告が含まれていた。この報告によって、A. P. ギンズバーグとその同僚による過レニウム酸塩の還元生成物についての一連の調査が行われた[1]。
構造・合成・特性
ReH9−
2は九配位錯体の特異な例であり、この高い配位数はヒドリド配位子のサイズの小ささとRe(VII) 中心の高い正電荷に起因する。この構造は四角面三冠三角柱形分子構造と呼ばれる[2]。反磁性のナトリウム塩は、アナログであるテクネチウム化合物と同様に、過レニウム酸ナトリウムNaReO4のエタノール溶液を金属ナトリウムで処理することによって得られる[3]。これは、カチオン交換によって対応するテトラエチルアンモニウム塩 ウィキメディア・コモンズには、ノナヒドリドレニウム(VII)酸カリウムに関連するカテゴリがあります。
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