ニクソン大統領の発言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 06:52 UTC 版)
「サイレント・マジョリティ」の記事における「ニクソン大統領の発言」の解説
アメリカ合衆国のリチャード・ニクソン大統領が、1969年11月3日の演説で「グレート・サイレント・マジョリティ」としてこの語を用いた。当時、一部の学生などによるベトナムからの即時全面撤退を求める反戦運動が行われており、メディアなどから注目を受けていた。 大統領選挙における公約として「平和裡の終戦」を掲げていたニクソンは、「そういった運動や声高な発言をしないアメリカ国民の大多数は、ベトナムからの即時全面撤退を求めていない」という意味でこの言葉を使った。 当時、兵役を回避しながら、大学に行きつつ反戦運動に興じる学生らに対して、アメリカ国内では高学歴の富裕層や穏健的な中流層から、保守的な低所得者層の労働者たちまでの広範囲な層が反感を強めていた。実際に、このテレビ演説のあとニクソンの支持率は50%から80%以上にまで上昇し、さらに1972年アメリカ合衆国大統領選挙でニクソンは50州中49州を獲得し、圧勝している。
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