ナポレオンの戦術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 13:41 UTC 版)
ナポレオンは巧みな戦略的機動によって有利な状況を作り出すことを得意とした。「最良の兵隊とは戦う兵隊よりもむしろ歩く兵隊である」というナポレオンの言葉や、「皇帝は我々の足で勝利を稼いだ」という大陸軍の兵士たちの言葉にこの思想が現れている。カスティリオーネの戦いでは分散して進撃する2倍のオーストリア軍に対して機先を制して機動し、各個に撃破した。ウルムの戦いでは敵主力の側面から背後を大回りに移動し、オーストリア軍主力を包囲して降伏に追い込んだ。会戦においては、ナポレオンは自軍の一部をもって敵主力の攻撃をひきつけ、その間に主力をもって敵の弱点を衝く作戦を得意とした。アウステルリッツの戦いやフリートラントの戦いはこの成功例の最たるものと言える。
※この「ナポレオンの戦術」の解説は、「ナポレオン戦争」の解説の一部です。
「ナポレオンの戦術」を含む「ナポレオン戦争」の記事については、「ナポレオン戦争」の概要を参照ください。
- ナポレオンの戦術のページへのリンク