トーマス・ヒックスとは? わかりやすく解説

トーマス・ヒックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 21:55 UTC 版)

トーマス・ヒックス
セントルイスオリンピックにて
選手情報
フルネーム トーマス・ヒックス
国籍 アメリカ合衆国
種目 男子マラソン
所属 Cambridgeport YMCA (Young Men's Christian Association)
生年月日 1876年1月11日[1]
生誕地 イングランドウェスト・ミッドランズバーミンガム[2]
没年月日 1963年12月2日[1]
死没地 アメリカ合衆国
身長 168cm
体重 60kg
自己ベスト マラソン:2時間39分04秒(1904年)
獲得メダル
アメリカ合衆国
陸上競技
オリンピック
1904 セントルイス 男子マラソン
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トーマス・ヒックス (Thomas J. Hicks, 1876年1月11日- 1963年12月2日) は、イギリス出身のアメリカ合衆国の陸上競技選手である[1]。1904年のボストンマラソンで2位となり、1904年セントルイスオリンピックのマラソンで金メダルを獲得した。

経歴

中央がトーマス・ヒックス、
1904年セントルイスオリンピック

イングランドのバーミンガム生まれで、後にアメリカ合衆国に移住した[2]マサチューセッツ州ケンブリッジに定住して、真鍮加工の労働者として働いていた。

セントルイスオリンピックのマラソン競技は40度近い猛暑の中で31選手が参加して行われた[3][4]。1着でゴールインしたのはアメリカのフレッド・ローツであったが、途中区間を自動車で移動するという不正があったため、1時間遅れの2着でゴールインしたヒックスが金メダルを獲得した[4][5][6]

しかし、ヒックスも現在では禁止薬物とされているストリキニーネブランデーを摂取していた。彼は1mgのストリキニーネを1服摂取したがあまり長続きしなかったためもう1服した。その結果として、棄権せずにゴールテープを切ることができ、ローツの失格で繰り上がりの金メダルとなったが、もしもう1服していたら命にかかわっていた可能性がある。

脚注

  1. ^ a b c 生年月日については、1875年1月7日説あり。死亡年月日は、外部リンク(Sports Reference.com)及び英語版の2 June 2013 at 19:52.では「不明」と記述されている。
  2. ^ a b Olympic Athletes Born in Birmingham, West Midlands, Great Britain[リンク切れ]Archived 2020年4月17日, at the Wayback Machine. 2014年1月5日閲覧。(英語)
  3. ^ 「キセル・マラソン」発覚=第3回セントルイス(1904年)”. 2015年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月10日閲覧。
  4. ^ a b Athletics at the 1904 St. Louis Summer Games:Men's Marathon[リンク切れ]Archived 2020年4月17日, at the Wayback Machine. 2014年1月5日閲覧。(英語)
  5. ^ JOC - オリンピックの歴史(2) 近代オリンピックの始まり
  6. ^ 第3回セントルイス大会-前代未聞!「キセル・マラソン事件」”. 2014年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月10日閲覧。

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