トラシュロスの四部作(テトラロギア)集
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「プラトン全集」の記事における「トラシュロスの四部作(テトラロギア)集」の解説
今日の「プラトン全集」の原型を作ったのは、紀元前1世紀のエジプト・アレクサンドリア出身の文法学者で、ローマ帝国2代皇帝ティベリウスの廷臣だったトラシュロスである。彼は当時伝わっていたプラトンの著作群の中から真作と考えた36篇を抜き出し、ギリシア悲劇の四部作形式(悲劇三部作+サテュロス劇)にならい、以下のように、9編の4部作(テトラロギア)集にまとめた。 『エウテュプロン』『ソクラテスの弁明』『クリトン』『パイドン』 『クラテュロス』『テアイテトス』『ソピステス』『政治家』 『パルメニデス』『ピレボス』『饗宴』『パイドロス』 『アルキビアデスI』『アルキビアデスII』『ヒッパルコス』『恋敵』 『テアゲス』『カルミデス』『ラケス』『リュシス』 『エウテュデモス』『プロタゴラス』『ゴルギアス』『メノン』 『ヒッピアス (大)』『ヒッピアス (小)』『イオン』『メネクセノス』 『クレイトポン』『国家』『ティマイオス』『クリティアス』 『ミノス』『法律』『エピノミス』『書簡集』 現在はこの内の何篇かは明らかな偽書と判断されているものの、現在出版されている「プラトン全集」のほとんどは、このトラシュロス版「プラトン全集」の枠組みに準拠した刊行を続けている。
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