ティーポットの実物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 00:15 UTC 版)
「ユタ・ティーポット」の記事における「ティーポットの実物」の解説
モデル化されたティーポットの実物は、メリタ社が製造したもので、ニューウェルは1974年にZCMI(ユタ州ソルトレイクシティにあるデパート)で購入した。このティーポットは1984年にボストンコンピュータ博物館に寄贈され、1990年まで展示されていた。その後、カリフォルニア州のマウンテンビューにあるコンピュータ歴史博物館のコレクションとなり(エフェメラに分類されている)、展示されている。 実物のティーポットは、我々が見慣れているコンピュータモデルよりも明らかに背が高い。これはニューウェルらのフレームバッファが完全な正方形のピクセルを採用していなかったためであり、それに合わせたデータであったものが、他のシステムを使うユーザーがモデルを共有する際に、そのままになってしまったものとされていた。しかし、ジム・ブリンがIEEE CG&A誌のコラム(1987年9月)に書いたところによれば、ARPA向けにデモをした際に、彼らがY方向を0.75倍したところ、そのほうがかわいいと思ったので、以後はいつも縮小した方を使うようになったものだという。 CG&A誌1987年1月号にティーポットの歴史について書かれた記事があるが、曲面のデータについてはジム・ブリンのコラムにあるもののほうが構造化されている。モデルは実物を忠実にディジタイズしたものではない。ジム・ブリンのコラムに掲載されているデータをY方向に1.33333333...倍( 4 3 {\displaystyle {\tfrac {4}{3}}} 倍)すれば、元のデータではキリの良い数値を使っていることがわかる。
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