チューダー・ロッジとは? わかりやすく解説

チューダー・ロッジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/19 17:33 UTC 版)

チューダー・ロッジ
Tudor Lodge
出身地 イングランド レディング
ジャンル フォーク
活動期間 1968年 - 1972年1980年 -
レーベル ヴァーティゴ
Cast Iron Recordings
公式サイト www.tudorlodge.com
メンバー ジョン・スタナード
リン・ホワイトランド
旧メンバー ロジャー・スティーヴンス
アン・ステュワート
リンドン・グリーン
リンダ・トンプソン

チューダー・ロッジTudor Lodge)は、イギリスの男女混声によるフォークバンド1971年にトリオ編成でデビューするが、解散・再結成を経て、デュオに移行。

来歴

1968年、ジョン・スタナードとロジャー・スティーヴンスのフォーク・デュオとしてレディングで結成される。1969年末にロジャーが脱退し[1]、リンドン・グリーンがその穴を埋める。1970年夏には、アメリカ生まれの女性歌手アン・ステュワートが加わり、3人編成となる[1]

1971年、デビュー・アルバム『チューダー・ロッジ』をヴァーティゴから発表。メンバー3人の他、ペンタングルダニー・トンプソンとテリー・コックス等のゲスト・ミュージシャンも迎えて制作された。同作はヒットに至らなかったが、6面開きの凝った変形ジャケットも相まって、後に中古レコード市場で高いプレミアが付くこととなる[2]。なお、2000年にユニバーサルミュージックから発売された日本盤紙ジャケットCD(カタログ番号:UICY-9030)では、変形ジャケットが忠実に再現された。しかし、ほどなくアンが脱退。アンはその後、カーヴド・エアのアルバム『ファンタスマゴリア―ある幻想的な風景―』(1972年)収録曲「Melinda (More or Less)」でフルートを担当。バンドは、アンの後任にリンダ・ピーターズを迎え、1972年初頭にオランダ・ツアーを行うが、イギリスに戻りわずかな回数のライブを行った後、リンダも脱退。チューダー・ロッジは解散状態となった。なお、リンダは後にフェアポート・コンヴェンションリチャード・トンプソンと結婚し、リンダ・トンプソン名義で歌手活動を行う。

1980年、オリジナル・メンバー3人により一時的に再結成されるが、間もなくアンが脱退し、リン・ホワイトランドが加入。しかし、1985年にリンドンがオーストラリアに移住したため、チューダー・ロッジはジョンとリンのデュオとなる[1]。目立つ活動こそなかったが、2人はレコーディングやライブを続け、1997年、26年ぶりのアルバム『Let's Talk』発表。同作には、リンドン脱退前の録音も含まれている。同時期に、1971年から1997年にかけてのアウトテイクやライブ音源を収録したコンピレーション・アルバム『イット・オール・カムズ・バック』発表。

1999年、リン加入後としては2作目のオリジナル・アルバム『ドリーム』発表。現イット・バイツジョン・ミッチェルレコーディング・エンジニアを務め[3]、日本では、発売元のアヴァロン・レーベルが独自にデザインしたジャケットで発売された。同年9月、初の日本公演が行われ、当時日本在住だったリンドン・グリーンもゲスト参加。ジョンとリンはその後も、ミュージシャン以外の本業と並行して[4]、デュオとして活動を続ける。

メンバー

旧メンバー

  • ロジャー・スティーヴンス (Roger Strevens) - ボーカル、アコースティック・ギター (1968年-1969年) ※参加音源なし
  • リンドン・グリーン (Lyndon Green) - ボーカル、アコースティック・ギター (1970年-1972年、1980年-1985年)
  • アン・ステュワート (Ann Stuart) - ボーカル、アコースティック・ギター、ピアノフルート (1970年-1971年、1980年)
  • リンダ・ピーターズ (Linda Peters) - ボーカル (1972年)

ディスコグラフィ

アルバム

  • 『チューダー・ロッジ』 - Tudor Lodge(1971年)
  • Let's Talk(1997年)
  • 『イット・オール・カムズ・バック』 - It All Comes Back(1998年)
  • 『ドリーム』 - Dream(1999年)
  • 『ランナウェイ』 - Runaway(2003年)
  • Avalon(2006年) ※イギリスのみ発売のコンピレーション・アルバム
  • Unconditional(2006年)
  • Stay(2013年)
  • Spaces(2016年)

脚注

  1. ^ a b c 『It All Comes Back』英文ライナーノーツ(Bart Wise、1997年12月)
  2. ^ 『ブリティッシュ・フォーク&トラッド・ロック 増補改訂版』(小西勝・監修、ストレンジ・デイズ、2008年、ISBN 978-4-902342-19-2)p.208
  3. ^ 『ドリーム』日本盤CD (MICY-1136)ライナーノーツ(内田哲雄)
  4. ^ 『ランナウェイ』日本盤CD (BELLE 03809)ライナーノーツ(内田哲雄、2003年)によれば、ジョンは金融会社勤務で、リンはコンピュータのオペレーター

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