タルー・ウシュタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 04:53 UTC 版)
タルー・ウシュタ(マン島語: tarroo-ushtey マン島語発音: [ˌtaru ˈuʃtʲə]、 マン島英語発音:[ˈtaru ˈùʃtþə]、架空の水棲の牡牛「ウォーター=ブル」の意) 18世紀の郷土史家ジョージ・ウォルドロン(英語版)の説明によれば、島民の間で信心されている「水棲の牡牛」ウォーター=ブル(英語版)は、「水陸両生の生き物」であり、天然産の牡牛となんら姿かたちに異常はないが、これと交尾したメス(牝牛)は、形の崩れた「骨のない肉と皮の塊」しか産み落とさず、母体も出産のときに大抵死んでしまうという。ウォルドロン本人の隣人も「飼い牛の群れにはぐれ牡牛が紛れ込んだが、かの水牛ではないか」と疑い、男衆を集めてピッチフォークやらで武装して追い立てると、その牛は川に飛び込んで逃れ、ときおり嘲るように頭を浮かせていたという。後年、この水牛について、現地名のタルー・ウシュタの名で発表したのはトレインであるが、そこでグラシュティンとの比較類似性を述べている。 比較のみではなく、「グラシュティンはウォーター=ブル(水棲牡牛)であり、半分牛で半分馬な魔物とされる」という伝承を、マン島の識者ジョン・ネルソン(1910年没)が伝え残している。
※この「タルー・ウシュタ」の解説は、「グラシュティン」の解説の一部です。
「タルー・ウシュタ」を含む「グラシュティン」の記事については、「グラシュティン」の概要を参照ください。
- タルー・ウシュタのページへのリンク