タムスヴェーク郡とは? わかりやすく解説

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タムスヴェーク郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/10 07:24 UTC 版)

タムスヴェーク郡
Bezirk Tamsweg
国: オーストリア共和国
連邦州: ザルツブルク州
郡庁所在地: タムスヴェーク
面積: 1,019.65 km²
人口: 20,437 人 (2023年1月1日)
人口密度: 20 人/km²
ナンバープレート: TA
庁舎の住所: Kapuzinerplatz 1
5580 Tamsweg
公式サイト: salzburg.gv.at/bh-tamsweg
メールアドレス: bh-tamsweg@salzburg.gv.at

タムスヴェーク郡(タムスヴェークぐん、: Bezirk Tamsweg)、通称ルンガウ: Lungau)は、オーストリアザルツブルク州にある英語版Bezirk; 行政管区とも訳される)。郡庁所在地はタムスヴェーク。

西から北西にかけてザンクト・ヨハン・イム・ポンガウ郡(ポンガウ)と、北でシュタイアーマルク州リーツェン郡ドイツ語版と、東でおなじくシュタイアーマルク州のムーラウ郡ドイツ語版と、南でケルンテン州シュピッタール・アン・デア・ドラウ郡と接する。

アルプス山脈の山中にあるため周囲を山に囲まれており、郡の大部分も標高1000メートル以上に位置する。郡域の山と谷には牧草地湿地および落葉樹針葉樹混交林トウヒ属カラマツ属ヨーロッパハイマツ英語版などの針葉樹林河畔林などの森林があり、湿地にはヒメカンバヒメツルコケモモ英語版ツルコケモモセイヨウガンコウラン英語版チャミズゴケ英語版ミツガシワモンタナマツムラサキミズゴケオウシュウトウヒツマトリソウなどの植物が生えている[1][2][3]。一帯にはヨーロッパチチブコウモリ英語版ホオヒゲコウモリ英語版ヨーロッパアナグマオオヤマネコヒグマワシミミズククマゲラヨーロッパオオライチョウなどの動物が生息しており、隣接するケルンテン州のノックベルゲ国立公園英語版と共に2012年にユネスコ生物圏保護区に指定された[4]。また、タムスヴェークドイツ語版周辺の「シュヴァルツェンベルク湿地」[1]「ザウアーフェルダー・ヴァルト湿地」[2]「ユーバーリング湿地」[3]ラムサール条約登録地である。

山の中にあるため交通の便が極めて悪かったが、1974年から1976年にかけてザルツブルクからザンクト・ミヒャエル・イム・ルンガウドイツ語版を経由してフィラッハに至るタウエルン・アウトバーンドイツ語版(A10)が建設され、経済が大きく発展した。

タムスヴェーク郡には以下の15の市町村(Gemeindeゲマインデドイツ語版)がある。そのうち3つが町(Marktgemeinde市場町)に指定されている。

脚注

  1. ^ a b Mires of the Schwarzenberg | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年2月2日). 2023年3月14日閲覧。
  2. ^ a b Mires of the Sauerfelder Wald | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年2月2日). 2023年3月14日閲覧。
  3. ^ a b Mires of the Überling | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年2月2日). 2023年3月14日閲覧。
  4. ^ Salzburger Lungau & Kärntner Nockberge Biosphere Reserve, Austria” (英語). UNESCO (2020年6月). 2023年3月14日閲覧。

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