タックとムック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 09:26 UTC 版)
1983年(昭和58年)にソビエト連邦から『鴨川シーワールド』が購入したセイウチのつがい『タック(オス)』と『ムック(メス)』が、1994年(平成6年)に国内ではじめて繁殖(出産)に成功した(当該記事も参照)。二頭は『タックとムック』として親しまれ、ムックは累計4頭の子を産み、2003年(平成15年)に21歳で死亡した。タックは9頭の子の父親となり、2019年(令和1年)に推定35歳で死亡した(飼育日数は1万3,093で国内最長)。穏やかな性格や愛嬌あるしぐさが人気だったという。 タックの死体は全身骨格標本となった。その標本は、成獣として体長3メートルを超える大きさや、上顎の90cmを超える牙、舌骨や陰茎骨を含めた骨格がすべて揃い、また飼育記録も残されていることなどから、世界的にも貴重な学術資料となったという(ほかの例としてはアメリカのスミソニアン博物館のものがほぼ唯一)。
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