タチアーナ・ソコロワ=デリューシナとは? わかりやすく解説

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タチアーナ・ソコロワ=デリューシナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/01 14:50 UTC 版)

タチアーナ・L・ソコロワ=デリューシナ
Татьяна Львовна Соколова-Делюсина
誕生 1946年????
ソビエト連邦 モスクワ
職業 東洋学者、翻訳家
国籍 ロシア
代表作 源氏物語」のロシア語訳
ウィキポータル 文学
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タチアーナ・L・ソコロワ=デリューシナТатьяна Львовна Соколова-Делюсинаラテン文字転写: Tatyana Lyvovna Sokolova-Delyusina, 1946 - ) [1]ロシア東洋学者、日本語の翻訳家

2008年4月、彼女は長年の業績が認められ、明仁天皇の勅令により旭日小綬章を受章した[2]

経歴

1946年モスクワ生まれ[1]。父親は中国研究者レフ・デリューシンロシア語版1970年モスクワ大学東洋語学部日本語科を卒業し、科学アカデミー東洋研究所、日本語講師を経てプログレス出版社に勤務するが、『源氏物語』翻訳に専念するため1976年退職[3]

1995年9月から1996年9月まで、国際日本文化研究センターの来訪客員として日本に滞在した[1]

翻訳

彼女の最も重要な業績は、10世紀から11世紀の作家紫式部による中世日本文学『源氏物語』を15年かけてロシア語に翻訳したことで[1]、これにより彼女は1993年国際交流基金奨励賞を受賞[4]。同年4月に授賞式のため初来日し、1か月間滞在した[5]

彼女はまた世阿弥元清を含む多くの能の謡曲をロシア語に翻訳し、さらに数多くの小林一茶与謝蕪村松尾芭蕉らの俳句や短歌、太宰治中上健次らの散文も翻訳した。日本学者のE・D・ボゴヤヴレンスカヤは日本語からの翻訳史についての評論の中で、加賀乙彦の小説『宣告』のソコロワ=デリューシナによる翻訳について触れている[6]

翻訳リスト(抜粋)

脚注

  1. ^ a b c d タチアーナ・L.ソコロワ=デリューシナ 著, 法木綾子 訳『タチアーナの源氏日記 : 紫式部と過ごした歳月』ティビーエス・ブリタニカ、1996年9月、カバー裏頁。ISBN 4-484-96219-5 
  2. ^ 近年の春秋定期叙勲受章者名簿 平成20年:春”. 外務省. 2023年5月14日閲覧。
  3. ^ 『タチアーナの源氏日記 : 紫式部と過ごした歳月』ティビーエス・ブリタニカ、219頁。 
  4. ^ これまでの国際交流基金賞受賞者/授賞式・関連行事概要(平成3(1991)年度~平成12(2000)年度)”. 国際交流基金. 2023年5月14日閲覧。
  5. ^ 『タチアーナの源氏日記 : 紫式部と過ごした歳月』ティビーエス・ブリタニカ、205-206頁。 
  6. ^ Богоявленская 2015.

参考文献

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