タイポス系書体の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 02:00 UTC 版)
「タイポス系書体」の記事における「タイポス系書体の歴史」の解説
タイポスはもともとグループ・タイポ (伊藤勝一、桑山弥三郎、長田克己、林隆男) が石井明朝体の漢字との混植を前提として開発した仮名書体であり、写真植字に向けた写植用文字盤が写研から販売されていた。タイポスは1969年に発表され、1970年に雑誌「an・an」の創刊号で使用された。また、タイポスの出た1969年にモトヤは明朝体からウロコを取った書体である「モトヤアポロ」の金属活字を発売し、同時期、モリサワもタイポスへの対抗として仮名書体の「OH」を発売した。 1972年頃、写研は活版印刷に向けてタイポス類似の「キッド」という書体を発売し、1976年、グループ・タイポが東京地方裁判所で写研を訴えたものの、書体は有体物であるべき商品ではないなどとして棄却され、1980年に東京高等裁判所へと上訴したものの同様に棄却された。 その後、モリサワがタイポス類似書体の「フォーク」を発売し、それを丸ゴシックにした「丸フォーク」も登場した。
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