ターズィエ
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ターズィエ(ペルシア語: تعزیه, ラテン文字転写: taʿzīe、タージヤ、タァズィーエ)は、アラビア語からペルシア語に入った語で、シーア派でいうイマームの殉教を悼む哀悼行事、およびそれに関するものなどを指す[1]。十二イマーム派ではイマームの殉教を偲んで泣く行為は救済に繋がるとされたため、特にイマーム・フサインが殉教したカルバラーの惨劇が起きたムハッラム月9日(タースーアー)と同月10日(アーシューラー)のターズィエが盛んになった[2]。全体としてムハッラム月の10日間に行われるターズィエは、いわゆるハレの機会であり、シーア派ムスリムにとって、年に一度の最も重要な「お祭り」の一つである[3]。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j 山岸智子 (2002). "ターズィイエ". 岩波イスラーム辞典. pp. 605–606.
- ^ a b c d e f 山岸智子「タージヤ」『新イスラム事典』2002年、320頁。
- ^ 嶋本隆光 2008, p. 154.
- ^ a b c d Chelkowski, Peter (15 July 2009). "TAʿZIA". Encyclopaedia Iranica. 2018年7月23日閲覧。
- ^ a b c “イランの文化と、イマーム、ホサインの蜂起との関係”. Pars Today (2016年10月16日). 2018年7月21日閲覧。
- ^ a b c d グスタフ・フォン・グルーネバウム『イスラームの祭り』嶋本隆光監訳、伊吹寛子訳、法政大学出版局〈イスラーム文化叢書5〉、2002年6月25日。ISBN 4-588-23805-1。 pp.119-126
- ^ “アーシューラーの殉教劇タアズィーイェ、イラン国民遺産に登録”. 東京外国語大学 (2009年2月16日). 2018年7月20日閲覧。
- ^ 古田陽久・古田真美『世界無形文化遺産データ・ブック ―2014年版―』シンクタンクせとうち総合研究機構、2014年、120頁。ISBN 978-4-86200-183-2
- ^ (英語) Ritual dramatic art of Ta‘zīye - intangible heritage - Cultural sector - UNESCO. 2018年7月24日閲覧。
- ^ 嶋本隆光 2008, pp. 154–155.
- ^ 『フトバ』 - コトバンク
- ^ a b c R. Strothmann. “Shi'a”. Encyclopaedia of Islam.
- 1 ターズィエとは
- 2 ターズィエの概要
- 3 インド亜大陸とカリブ海地域のターズィエ
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