センターエース型の戦術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/04 05:58 UTC 版)
「エースアタッカー」の記事における「センターエース型の戦術」の解説
一般にミドルブロッカーはクイック(速攻)を担当し、オープントスや平行トス、ハイセット(かつての二段トス)のスパイクはレフト側やライト側のアウトサイドヒッターが担当する。しかしながら、たとえば高校女子のチームでは背の高い主力の選手をミドルにおいてブロックの軸とし、さらにその選手にセンターもしくはレフト・ライトから高めのトスを打たせるという極めてシンプルな戦術をとるケースもある。このようなケースは、センタープレーヤーが攻撃の主力になるので、「センターエース型の戦術」と言える。 1980年頃の新日鐵では、エースの田中幹保がセンタープレーヤーの小田勝美と対角を組み、この二人がセンターブロックに飛ぶという布陣であった。スパイクに関しては、田中は主に両サイドのオープントスや平行トスを打ち、小田はもっぱらクイックを打つという特殊なフォーメーションである。ちなみにもう一組の対角ポジションは中村祐三, 小牧勝則、岩田稔らが入り、彼らは前衛スパイカーの組み合わせに応じてオープントスとクイックの両方に対応した。この新日鉄のチームのように、スパイカーとしてのポジションは異なるが、ブロックと攻撃の軸になる二人の選手をセンター対角に置くフォーメーションも、センターエース型の一種であると言える。
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