ハイセット(二段トス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 03:38 UTC 版)
「セッター (バレーボール)」の記事における「ハイセット(二段トス)」の解説
本来、スパイカーへのトスは前述の0スロットの、ネットから1m以内程度の位置から供給されるのが理想的であるが、レシーブの状況によってはネットからかなり離れた位置からトスアップがなされることもしばしばである。このようなケースでは通常のレフトやライトへのトスよりもやや高いトス=ハイセットが選択される。かつてはセッターに加えてオポジットの選手が補助的にハイセットを上げることが多かったが、近年はオポジットの攻撃力が高まったことを背景に、リベロの選手がハイセットを担当するケースが増えた。リベロはアタックラインより前でオーバーハンドのトスをあげられないため、そういったケースではアンダーハンドでのハイセットとなる。一般的にはサード・テンポの攻撃=ハイセットからのスパイクと考えて差し支えない。なお、現在におけるハイセットは、いわゆるネットから離れたエリアから供給される二段トスとほぼ同じ意味として使われるが、厳密には"ハイセット"は「高いトス」の意味であり、両者は完全に同義ではない。実際、バレーの高速化が進んだ近年ではセカンド・テンポや場合によってはファースト・テンポに極めて近い球出しの二段トスがスパイカーに供給されるケースが増えた。
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