セバスチャン_(ミュージシャン)とは? わかりやすく解説

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セバスチャン (ミュージシャン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 19:21 UTC 版)

セバスチャン
Sebastian
セバスチャン(2007年)
基本情報
出生名 Sébastien Akchoté-Bozović
生誕 (1981-02-03) 1981年2月3日(44歳)
出身地 フランス ブローニュ=ビヤンクール[1]
ジャンル エレクトロ・ハウスエレクトロハウス、グリッチ、実験音楽
職業 音楽プロデューサーDJ作曲家、エンジニア、歌手
活動期間 2005年 -
レーベル エド・バンガービコーズ・ミュージック
共同作業者 シャルロット・ゲンズブール、カヴィンスキー、ジュリエット・アルマネ、カトリーヌ、セバスチャン・テリエ、ミスター・オワゾ、フランク・オーシャンロマン・ガヴラス、メイヤー・ホーソーン、ノエル・アクショテ
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セバスチャン[2]SebastiAn1981年2月3日 - )は、エド・バンガー・レコード所属のフランス出身エレクトロニック・ミュージシャン、DJシャルロット・ゲンズブールダフト・パンクビースティ・ボーイズブロック・パーティ、ネロなどのバンドやアーティストのリミキサーも担当している。シャルロット・ゲンズブール、フランク・オーシャン、カトリーヌ、カヴィンスキー、ノエル・アクショテアフィ、ウッドキッドなどのアーティストの楽曲プロデュースなども手掛け、『Notre Jour Viendra』、『Steak』(役者としても出演)といった映画の音楽も作曲。数々の楽曲が、テレビやテレビゲームに起用されている。

生い立ち

セルビア系フランス人のセバスチャンはパリで生まれ、パリとベオグラードシングルマザーに育てられた[3]ギタリストノエル・アクショテの弟である。子供の頃、兄からジャズ実験音楽の影響を受けた。DJプレミアなどのアーティストからヒップホップの影響も受けている[4]。セバスチャンは15歳の時に音楽制作を始めた[4]

来歴

2005年、ヒップホップ・バンドで活動をしていたセバスチャンはバンド・メンバーから、新聞紙に載っていたエド・バンガー・レコードの電話番号を知る。電話でレーベルオーナーのペドロ・ウィンターに売り込み、契約をし、その年には『H.A.L.』と『Smoking Kills』という2枚のEPをリリース[4]。同年、セバスチャンはアニー (歌手)、ベンジャミン・シーヴス、ダフト・パンクリミックスを手掛けた。セバスチャンによる「Human After All」のリミックスは、ダフト・パンクが思う自作のリミックスで歴代一位の出来だと言われている[3]

2006年夏、エド・バンガー・レコードからEP『Ross Ross Ross』をリリース。この年、セバスチャンは過去最多のリミックスも手掛けた。

2007年には、同じレーベルに所属するミスター・オワゾことカンタン・デュピュー監督の映画『Steak』のサウンドトラックを、セバスチャン・テリエ、ミスター・オワゾと共に作曲。同年、数々のリミックスを手掛け、自身のEP『Walkman 2』リリースの他、ダフト・パンクの『ALIVE 2007』ツアーでカヴィンスキーと共にDJとしてのオープナーを務めた。セバスチャンの曲「Greel」を収録したオムニバス・アルバム『Ed Rec Vol. 2』も同年にリリースされた。

2008年には、EPの『Motor』と17曲のリミックスを含むアルバム『リミクシーズ』をリリース。2008年にリリースされた『Ed Rec Vol. 3』にはセバスチャンの曲「Dog」が収録されている。

2009年、バルセロナのSónar Festivalにて自身初となるライブ・セットでのパフォーマンスを行う。

2010年に同じレーベルに所属するアフィのシングル「Difficult」をプロデュースし、リミックスとして「Difficult (2006 Parties Remix by SebastiAn)」を提供した。同年、自身の曲「Threnody」がエド・バンガー・レコードのクリスマス・コンピレーション・アルバムに収録された。

2011年初期、セバスチャンはエド・バンガー・レコードのコンピレーション・アルバム用に「Enio」を提供。その後、自身のデビュー・アルバム『トータル』を発表し、タイトルトラックの過激な映像によるビデオをリリース[5]。セバスチャンの曲「Embody」のビデオも、シングルと共にリリース。アルバム『トータル』はヨーロッパで5月30日、アメリカでは6月7日にリリースされた。その後、アルバムから「C.T.F.O.」と「Love In Motion」がシングルとしてリリースされている。2011年には「Primary Tour」が開催され、ヨーロッパ、アジア、アメリカを渡るツアーが8月から12月まで行われた[6]。同年、ビースティ・ボーイズを含む、3曲のリミックスを手掛けた。

2012年には、ネロ、ザ・シューズ、ヴァン・シー、ウッドキッドのリミックスを手掛けている。同年、『The EP Collection』をリリース。ジャスティスの「New Lands」のリミックスが、2012年6月25日にリリースされた[7]

セバスチャンは、カトリーヌの2014年アルバム『Magnum』の作曲、プロデュース、ミックスを務めた。同年、シャルロット・ゲンズブールの曲「Hey Joe」のリミックスを手掛けた。

2014年にはフォール・アウト・ボーイのアルバム『アメリカン・ビューティー / アメリカン・サイコ』の曲「American Beauty/American Psycho」をプロデュース。

2015年、セバスチャンはフランク・オーシャンの曲のプロデュースを終え、自身の次のアルバムの制作に取り掛かると、エド・バンガ―・レコードのオーナーであるペドロ・ウィンターが発表した[8]。フランク・オーシャンの2016年アルバム『Blonde』収録の「Facebook Story」にセバスチャンが参加。

2017年、シャルロット・ゲンズブールのアルバム『レスト』をプロデュース[9]

2018年2月27日、フランスパリで開催されたイヴ・サン=ローランの「Winter 18 コレクション・キャンペーン」のサウンドトラックを制作[10][11]

2019年5月、ギャスパー・ノエがMVを手掛けた「Thirst」と歌手のガラントをフィーチャーする「Run for Me」を新作アルバム『Thirst』からリリース[12]。7月9日に「Beograd」をリリース[13]。9月5日にメイヤー・ホーソーンをフィーチャーする4枚目のシングル「Better Now」をリリース。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『トータル』 - Total (2011年)
  • Thirst (2019年)

コンピレーション・アルバム

  • 『リミクシーズ』 - Remixes (2008年) ※リミックス音源をまとめたべスト・アルバム

脚注

  1. ^ Diver, Mike. “Sebastian Total Review”. BBC. 2012年5月22日閲覧。
  2. ^ セバスティアン」の表記もある。
  3. ^ a b Green, Thomas H (July 2011). "Encore Une Fois" Mixmag
  4. ^ a b c Bark, Theo (7 July 2011). "Sebastian Stands Apart From Daft Punk and 'French Touch' With Hip-Hop Roots" Spinner
  5. ^ Sebastian Total (X rated)”. Dailymotion. 2012年6月11日閲覧。
  6. ^ primary-tour - EP”. 2011年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月26日閲覧。
  7. ^ New Lands - EP” (French). iTunes. Apple. 2012年6月11日閲覧。
  8. ^ Pedro Winter fête les 12 ans d'Ed Banger”. les inRocKs Style (2015年6月25日). 2015年6月26日閲覧。
  9. ^ Hamard, Jonathan (2015年5月25日). “Charlotte Gainsbourg à New York avec SebastiAn pour son nouvel album”. chartsinfrance.net. 2015年6月26日閲覧。
  10. ^ Saint Laurent | Winter 18 Collection”. YouTube (2018年3月5日). 2018年6月13日閲覧。 “WINTER 18 COLLECTION BY ANTHONY VACCARELLO / FEBRUARY 27TH – TROCADÉRO – PARIS / SOUNDTRACK BY SEBASTIAN”
  11. ^ Nueva música de SebastiAn para Saint Laurent” (Spanish). BeatMash Magazine (2018年3月23日). 2018年6月13日閲覧。 “SebastiAn vuelve a colaborar con la marca Saint Laurent para poner música a su nueva campaña, tal y como ya hiciera en 2016. El artista francés ha compuesto la música del vídeo con el que la conocida marca de moda ha presentado su colección para el próximo invierno. [SebastiAn again collaborates with the Saint Laurent brand to put music to their new campaign, as it already did in 2016. The French artist has composed the music of the video with which the well-known fashion brand has presented its collection for next winter.]”
  12. ^ SebastiAn annonce un nouvel album avec le clip de "Run For Me"”. Les Inrocks (2019年5月14日). 2019年5月27日閲覧。
  13. ^ SebastiAn shares new French electro banger 'Beograd'”. Stoney Roads (2019年7月9日). 2019年7月9日閲覧。

外部リンク


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