クロマチック・ハーモニカの完成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 07:21 UTC 版)
「ハーモニカ」の記事における「クロマチック・ハーモニカの完成」の解説
ハーモニカは、ポケットに入れて持ち歩ける簡便な楽器であったため広く普及したが、この当時のハーモニカは半音が出せないためアンサンブルには不向きであり、アマチュアの楽器と考えられていた。1920年代に現在と同じ構造の半音が出せる、クロマチック・ハーモニカ (Chromatic Harmonica) が開発され、ハーモニカがあらゆる楽器と競演できるように発展した。例えば、ラリー・アドラー、トミー・ライリー、ジョン・セバスチャンなどのプロ・ミュージシャンも登場した。伴奏用の各種ハーモニカも開発され、数多くのハーモニカ・バンドがナイトクラブやステージショーの芸人として活躍した。しかし、クロマチック・ハーモニカ自体は複雑な機構をもつので、メンテナンスにはある程度の技術を要するのと、複雑な構造なゆえに故障も多く、そして価格は高い物だった。
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