スーパーファンド用地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/14 15:31 UTC 版)
「ウォキーガン (イリノイ州)」の記事における「スーパーファンド用地」の解説
ウォキーガンには全国浄化優先順位表に(NPL)に記載されている有害物質を処理する3つのスーパーファンド用地がある。 1975年、ウォキーガン港の沈殿物からPCBが発見された。アウトボード・マリン・コーポレーション(OMC)の生産活動が原因であることが調査によって明らかになった。OMCのプラントからPCBを含む排水が床排水を通じて排出され、ウォキーガン港に直接注ぎ、ミシガン湖を汚染していた。OMCのプラントはその後NPLに加えられ、43ヶ所ある五大湖懸念地域のうちの1つに指定された。汚染地域の浄化は1990年に始まり、OMCは2000万~2500万ドルの資金を提供した。加えて、ウォキーガンガス・コークス製造会社の跡地の土壌汚染が見つかった。コークス炉跡地の土壌除去は2005年に完了した。 OMCの1.6㎞北にはジョンズ・マンビルの工場がある。1988年、アスベストによる汚染が地下水や空気中に見つかった。即座にNPLに記載され、その後浄化が行われた。1991年、土壌のアスベスト除去は完了した。しかし、ジョンズ・マンビルの敷地外にも新たにアスベスト汚染が見つかっており、さらなる浄化が求められる。 ジョンズ・マンビルの2.4㎞西には、ヨーマン・クリーク処分場がある。ここは1959年から1969年まで廃棄物処分場として使われていた。1970年、処分場の最下層から揮発性有機化合物やPCBを含む汚染水が地下水に浸み出しているのが見つかった。さらに爆発事故を引き起こすガスも放出されていた。主な浄化作業は2005年に完了したが、この地域の水と空気の監視は続けられている。 ナンシー・ニコルズ著『レイク・エフェクト』では、ウォキーガン市民のPCB浄化への努力が記されている。
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