スンナ派の観点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 13:30 UTC 版)
「ムハンマド・ムンタザル」の記事における「スンナ派の観点」の解説
スンナ派ではムハンマド・ムンタザルをマフディーとは考えない。多くの学者はムハンマド・ムンタザルの実在自体を疑問視する。また11代イマームが子供を残すことなく没したと考えられているが、子供があった可能性を認める者もいる。しかし、いずれにしろ第12代イマームが神の隠蔽のうちにあると考えるスンナ派学者はいない。逆にこの概念を、没したり行方をくらましたイマームを、自分たちのイマームとして戴くという、それ以前のシーア派にも存した神話的概念の単なる焼き直しと捉えるのである。 「685年、クーファのアラブ人ムフタールが、アリーの子ムハンマド・イブン・ハナフィーヤの名の下に反乱を導いた。彼はハナフィーヤをイマームにして、真に正しいムスリムの長であると称した。ムフタールは687年に敗死したが、運動は継続した。700年頃、ハナフィーヤも没すると、イマーム職はハナフィーヤの子に伝えられたのだと言う者が出た。またある者は、彼は真に死亡したのではなく、マッカ近郊のラドワ山に姿を隠した、そして神のよき時に、再び現れ敵を打ち破るのだ、と言った」。
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