スヤ71形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 21:18 UTC 版)
1949年に川崎車輛で1両が製造された振動測定用の試験車。車体はクハ55形電車の半流形張上屋根ノーシル・ノーヘッダー車(クハ55069)で、屋根上には2列のガーランドベンチレーターが並んでおり、種車の特徴をよく残していたが、半流形であった側の端部は、平妻形に改造されていた。客用扉はすべて埋められていて、一部に窓が新設された。台車はTR23を装着しているが、いろいろな台車に入れ替えて、その振動状態を比較し測定ができる構造になっていた。また車内床下の台車付近に観測用窓があり、走行中における台車の様子を観察することができた。晩年は特定の試験用ではなく、必要に応じて各種試験機器を積み込み使用されていたと思われる。1971年(昭和46年)に廃車となった。 > 番号新旧対照
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