スペイン宮廷画家時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 15:46 UTC 版)
「ルカ・ジョルダーノ」の記事における「スペイン宮廷画家時代」の解説
スペイン王カルロス2世は1687年にジョルダーノをマドリードに招聘し、彼はその後1692年から1702年までスペインに滞在することになる。スペインではマドリード王宮、ブエン・レティーロ公園 (en:Parque del Buen Retiro)、エル・エスコリアル修道院、トレドなどで絵画制作を行った。ジョルダーノはスペイン宮廷でもてはやされ、カルロス2世は「騎士 (caballero)」の称号を彼に与えた。当時のジョルダーノの筆の速さを示すものとして、スペイン王妃に、妻がどういう女性かと尋ねられたときに、その場で自分の妻の絵を描き王妃に見せたという逸話が残っている。 ジョルダーノはスペインで多くの絵を描いた。エル・エスコリアル修道院ではルカ・カンビアーソ (en:Luca Cambiasi) によって始められた絵画制作を引き継ぎ、「Triumphs of the Church」、「Genealogy and Life of the Madonna」、「David and the Celebrated Women of Scripture」や、モーゼ、ギデオン、ダビデなど聖書上の物語を題材とした巨大なフレスコ画を描いている。プラド美術館所蔵の有名な「ソロモンの夢 (Dream of Solomon, 1963) 」もこの頃に描かれたものである。ジョルダーノにはアニエッロ・ロッシ、マッテオ・パチェッリという二人の弟子がおり、スペインでの彼の仕事を手伝っていた。マドリードでは多くの油絵を描き、「キリスト生誕 (Nativity)」は彼の代表作の一つである。
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