ストッパードの『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
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詳細は「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」を参照 彼らを主人公としたトム・ストッパードの戯曲・映画。2人は『ハムレット』の物語に翻弄され、自らに与えられた役割を理解できていない。喜劇的に描かれているが、とりとめのない会話を繰り広げるうちに次第に哲学的な袋小路に陥り、映画ではローゼンクランツがハンバーガーや万有引力やアルキメデスの原理を発見してしまう。そうこうするうちに、彼らは彼らの思惑から見る間に遠ざかっていく。 劇中入れ替わり立ち替わり、2人のうち1人が何かをひらめけば、もう1人がそれをやりこめてしまう。2人はほとんど双子のような区別のつけにくい人物なので、実際『ハムレット』を演じる際に途中で入れ替わってしまうことがあり、ストッパードは自らの作品にもこれを取り入れて2人をところどころで入れ替えた。ローゼンクランツとギルデンスターンは、クローディアス、ハムレット、ガートルードに名前を頻繁に呼び間違えられ、どちらがどちらだったか曖昧になっていく。ただ、どちらかといえばローゼンクランツは『ゴドーを待ちながら』のエストラゴンのような経験主義的な、ギルデンスターンは同じくウラディミールのような理性主義的な性格に描かれている。
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